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病院、レストランも着々と建設進む 一部企業、年内にも稼動

 米国の干渉にもかかわらず、開城工業地区の建設は着々と進んでいる。

 10月20、21の両日には、開城工業地区管理事務所の開所式と入住企業の工場起工式、開城工業地区土地公社開発事務所の竣工式も行われた。

 また南の土地公社は、来月10日には南の企業の工場が稼動、年内にも製品の生産に入る予定だと明らかにした。

 同公社によると、厨房用品製造会社であるリビングアート社が同日、工場の竣工式を行い製品生産に入るという。

 同社の工場は、1000坪の土地に延べ建坪約1100坪の2階建てで、ほぼ完成状態。製品は主にヨーロッパに輸出される。

 また、シンウォン(衣類)、SJテック(プラスチック)、サンドク通商(靴)などの企業も工場の年内完工に向け作業を進めており、来年の初めから稼動する予定。

 一方、南朝鮮当局は19日、社団法人YMCAグリーンドクターズとアラコ株式会社が申請した開城工業地区内での応急医療施設およびレストランの設置・運営協力事業権を承認した。

 これに伴い、YMCAグリーンドクターズは来月初旬、5億ウォン(約5000万円)を投資して「開城病院」を建設する。同病院には医師3人、看護士6人、行政および運転要員4人など計13人を常駐させる予定だ。

 アラコ株式会社も来月初旬に8000万ウォンを投資し、同工業地区で働く人を対象にしたレストランをオープンさせる予定だ。アラコ側は、支店長1人と調理室長、調理員7人でレストラン経営をしつつ、調理員には北の住民を雇用する方案を検討中だ。

 米国は、今後も開城工業地区事業にさまざまな障害を作り出すことが予想されるが、6.15共同宣言の精神に沿って「わが民族同士」で行われる同地区での経済協力事業は、今後も着実に進んでいくだろう。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2004.11.26]