top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮外務省代弁人が強調 「朝米会談、検討せざるえない」

 朝鮮外務省スポークスマンは13日、米国が朝鮮の「制度転覆」を狙った卑劣な心理謀略戦をいっそう悪らつに繰り広げていることに関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に要旨次のように答えた。

 最近、米国は御用マスメディアとくだらない連中を押し立ててわれわれが「肖像画を撤去した」だの、何だのと騒ぎ立て、それが破たんするや、朝鮮の「指導部内で混乱が起こっている」「一般住民に続いて130人余の軍将官と高官まで脱出した」という嘘を大々的に流布して、あたかも朝鮮の内部に劇的な危機状況でも到来したかのように事態をねつ造している。

 一言で言って、最近になって朝鮮を中傷、冒とくし、究極的な「制度転覆」を実現しようとする米国の卑劣な宣伝と心理謀略戦は度を越えている。

 われわれは元来、米国が主導する謀略戦があまりにも恥ずべきことなので、それにいちいち反応すること自体、賢明でないと見なしている。

 しかし、米国が拙劣にわれわれを罵ったあげく、今やわれわれの骨幹を揺るがそうと企む以上、一応一言言っておくことにする。

 何よりもわれわれは現事態に関し、米政権内にわれわれについて余りにも知らない政治門外漢が居座って対朝鮮政策を論じている米国について嘆かざるを得ない。

 米国の虚偽ねつ造説とは裏腹に百数十人の将官はおろか、たった一人の将官の軍服ボタンさえ国境を越えていない。

 そもそも、われわれは「脱北」という言葉自体を知らない。

 不良行為と犯した罪により、地元でいたたまれなくなってわが朝鮮の現行法に違反して密かに国境を越えて行った不法越境者がたまにいるかも知らないが、それについてわれわれは計算しない。

 米国は、まさにこうした犯罪者たちがあたかも朝鮮の制度に反対する「政治的理由」によって越境したかのように「脱北者」という大げさなレッテルを張り付け、その数も水増しして反朝鮮人権騒動を繰り広げているのである。

 元来、ブッシュ政権は執権初期から朝鮮制度に対する体質的な拒否感を隠さなかったし、われわれを「悪の枢軸」と冒とくする妄言もためらわなかった。

 「核問題」をねつ造し、われわれを核先制攻撃対象に指定して「拡散防止構想」(PSI)を発動させるなど対朝鮮孤立、封鎖策動をエスカレートさせているのがまさにブッシュ政権である。

 米国は、強力な核抑止力を持っている朝鮮を力ではどうすることもできないということが次第に明白になるや、「北朝鮮人権法」までつくり上げて朝鮮の「制度転覆」を政策化し、小型ラジオのばらまき、「自由アジア放送」の強化などの内部かく乱作戦に執着して途方もない虚偽ねつ造説まで広範囲に流布させている。

 しかし、米国は大きな誤算をしている。朝鮮制度は政治的に高度に安定し、磐石であり、地球の他の所でのように「バラ革命」や「クリ革命」で崩れる「ぜい弱な」制度ではない。

 ただ一つ警戒心を高めるのは、米国が今繰り広げている狂気じみた謀略策動が米軍のアフガニスタン侵攻とイラク侵略の前夜をほうふつさせることである。

 現在、朝鮮の「制度転覆」を狙った謀略戦を露骨化している米国に対するわが軍民の敵がい心は日増しに大きくなっている。

 このようななかで、極度の嫌悪と憎悪だけをかきたてる米国を相手にする会談に臨むかという問題についてわれわれは再度深刻に検討せざるを得ない。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.12.18]