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くらしの周辺−セセデの創造者

 ブラックライトとストロボの光…そして体に響くBASSの音。

 どこかの若者が集まるクラブのイメージをそっくりそのまま支部のスペースで再現しようと、神奈川県のとある朝青支部事務所で興味深い企画が催された。イベント名は「CLUB NISHIYOKO」。

 私はそのイベントに音響係りとして関わったのだが、まさに驚きの連続であった。

 これといって特に近代的でもない普通の支部の講堂を見事にアレンジして、カクテルバーカウンターをつくり、天井やソファーには白い布、ショットバーでよく見かけるダーツマシンやスピーカー、巨大スクリーンまで持ち込んだ…。

 いつも焼肉を食べ、ウーロンハイを飲む、支部の雰囲気がこんなにも変わるものか…と、驚いてしまった。また、イベントに参加するチョチョントンムたちの層をみてもビックリ!

 いつも男ばかりでむさ苦しいのに、この日に限って男女の割合が4:6! 10代後半から20代前半の若いトンムたちでにぎわっていた。

 気になったのは費用であったが聞いてみると、ほとんどが支部の役員たちの持ち寄りと手作り、ダーツマシンも地方の同胞から借りてきた物で、安く済んだと言う。

 いつもイベントを企画すると、一番高くつくハコ代や機材関係をみんなの力と努力、知恵で倹約しながらつくりあげ成功させたこのイベントに、セセデの創造性と底力を感じた。

 1世や2世の知恵と力が、別の形でセセデたちにも備わっていると思うと、何だかうれしくなる。(朴英二、朝青員)

[朝鮮新報 2004.2.9]