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アルミのジュエリーを展示

東京藝術大学大学院美術研究家修士課程工芸専攻 任梨沙さん

 第52回東京藝術大学卒業、修了作品展に彫金「色・彩−colors−」を出品した。作品はアルミを使ったジュエリーで、楕円形に切り抜いた手のひらサイズのアルミ板を軽い握りこぶし状にまるめ、赤、青、黄などの色をアルマイト加工で着色した。一見、素材がアルミとは気付かない。

 「母親の影響」を受け、金属工芸をはじめるように。

 アルミに出会う前は、ジュエリーの素材としては主にシルバーを使っていた。「いろんな色を出してみたい」との思いから、さまざまな素材を使って試行錯誤を重ねた。そして出会ったのがアルミニウム。「アルミは金や銀に比べてとても軽い。だから、身につけても負担にならない。それに、アルマイト加工なら、金属っぽくない色や質感を出せると思った」。

 展示された6つの作品は、アルミ板自体に縞模様が刻まれたもの、金属独特のつやを消してマットに仕上げたもの、単色のもの、色をにじませたもの、マスキングをほどこして網目模様をつけたものなどさまざまだ。また、つける人が自由に工夫できるよう、作品に「遊び」感覚も盛り込んだ。銀線でつながれた「アルミのこぶし」は、好みに合わせて自在に操れる。

 これまで「ウリキョレ女性展」ほか多数のグループ展に出品。4月からは都内の某美術専門学校で助手として働くことに。今月31日まで山形デザインハウスで開催される「サクラマス展2004」に出品する。(http://www2.odn.ne.jp/nin_risa/)

[朝鮮新報 2004.3.9]