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〈済州島民俗芸術団来日公演〉 民俗クッ「済州島4.3事件」その希望の始まり

 なぜ、美しい島で悲惨な事件が起こったのか。

 民俗クッ「済州島4.3事件―その希望の始まり」は、済州道「民芸総」が道内の最も優れた演劇、芸術家を選抜し、今回の日本公演のために総力をあげて製作したもの。

 1948年、米軍政下の南朝鮮単独選挙に反対し、済州島民が武装蜂起した4.3事件では米軍の指揮の下、軍警、反共青年団などによる討伐作戦で、集団虐殺(ジェノサイド)が行われ、3万人とも8万人ともいわれる無実の島民の命が奪われた。この事件はその後も南の軍事独裁政権によって実に半世紀も歴史から抹殺、隠ぺいされてきた。

 盧武鉉大統領は昨年10月31日、現地を訪れて「過去の国家権力の過ちについて、遺族と済州島民のみなさまに心からなる謝罪と慰労の言葉を捧げるものです」と述べ、事件から55年ぶりに公式謝罪をした。

 舞台は、語りと演技で暗黒の現実とそれに立ち向かう人々の闘いを伝統的な民俗クッ、プンムル、映像などを取り入れて描きながら、慟哭の半世紀を越えて未来への希望を照らし出す。

 東京公演=4月24日(土)、午後6時30分開演(6時開場)、日暮里サニーホール(JR日暮里駅南口徒歩1分)。問い合わせ=新幹社 TEL 03・5689・4070 大阪公演=4月27日(火)、午後6時30分開演(6時開場)、森ノ宮ピロティホール(JR環状線森ノ宮駅徒歩3分)、問い合わせ=聖公会生野センター TEL 06・6754・4356 入場料=2000円
 内容=民俗クッと姜昌一済州4.3研究所理事長の特別講演「済州島4.3事件の真実と未来」

[朝鮮新報 2004.3.30]