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「本当のハルモニのよう」

「海女のリャンさん」のナレーション 康すおんさん

 9日、東京で上映会が開かれる長編記録映画「海女のリャンさん」のナレーションを担当している。

 映画、舞台、テレビで幅広く活躍中。「本名で俳優を続けることに何の抵抗もない。差別が厳しかった両親の時代と違って、近年のブームでプラス面もある」と話す。

 大阪の生野区で生まれ、3歳まで暮らした。それ以来ずうっと離れていたが、心の奥深くにいつもその幻影が刻まれていた。「祖母も済州島で海女をしていたと聞いていたので、映像の中のリャンさんに、本当のハルモニのような懐かしさを感じた」という。

 「朝鮮半島の分断とともに家族がバラバラになったリャンさんは、本当に民族史の生き証人そのもの。受難を乗り越えて家族への無償の愛を注いで来られた。映画を見たそれぞれの人に何かを感じてほしい」と願っている。

[朝鮮新報 2004.3.31]