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日朝学術交流進めたい

滋賀県立大学学長 西川幸治さん

 9年前の滋賀県立大学開学以来、学長を務める。

 当時、国立民族学博物館に在籍し、主に東アジアの食文化の研究をしてきた鄭大聲氏の教授招聘に動いた。

 「近江の地は、朝鮮の生活文化の色濃い影響を受けてきた。オンドルの遺稿や石工が残したさまざまな遺物も数多い。そのような地域で現在、キムチロード、トウガラシロードと呼ばれるほど朝鮮の食文化が根づいていることは意義深い」

 学長として、大学を地域に根づかせるために心血を注いだ。「その点で鄭先生がキムチで地域の町起こしに貢献をしてくださったことに感謝したい」と語った。さらに「日本が近代化の過程で、『脱亜入欧』を掲げ、それまでは多くを学んできた朝鮮を軽んじたことは、きわめて大きな損失だった」と指摘。学長は今後は大学が朝鮮半島との文化交流の拠点になるよう務めたいと語った。

[朝鮮新報 2004.4.20]