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ハンセン病元患者との心の交流

「熊笹の遺言」監督 今田哲史さん 

 群馬県草津町にある国立ハンセン病療養所栗生楽泉園で暮らすハンセン病の元患者たちを対象にドキュメンタリー映画を製作した。

 01年、ハンセン病違憲国賠訴訟の勝訴がきっかけとなり、療養所で暮らす人たちと寝食をともにして撮影にあたった。それまで「障害者を直視するのが苦手だった」「だからこそ、顔が麻痺した原告らが、懸命に訴える姿に衝撃を受けた」と話す。

 映画には、耐え難い差別と偏見を受けながらも、「人間として、尊厳を持って生きてきた先輩たちの姿」を描こうとする製作者たちの真摯な思いと、元患者たちとの心の交流が込められている。上映は、11日まで東京・渋谷のユーロスペースで(モーニングショー10時40〜11時45)。19日からは、大阪市西区のシネ・ヌーヴォ九条でも上映。詳細は、http://www.cinema-juku.com/kumazasa/。 

[朝鮮新報 2004.6.2]