日朝の歴史後世に |
(社)大阪国際理解教育センター常任理事 井上正一さん 在日コリアンの人権情報季刊誌「Sai」(発行=大阪国際理解教育研究センター)の編集委員をするかたわら、京都市・花園大学で「在日」に関する講義をしている。91年12月に創刊した「Sai」は3月で50号を迎えた。 「日本社会と『在日』など、時代性を込めた焦点的な問題を取り上げてきた」 女子高の教師時代は、日本史、考古学、古代史を教えた。人権問題のテキスト作りがきっかけで在日問題に携わる事に。「日本史を研究しているのに知らない事が多かった。それも当然。日朝間の歴史を学生時代に習っていないのだから」。 大学のレポートに「父は韓国人です」と書いた生徒がいた。こうした現実を前に、自身の成すべきことを考える。「後世に日朝間の歴史をしっかり教えていくのが私の役目。在日の若者たちにはもっといろんな形で日本社会にアピールしてもらいたい」。現在70歳。 [朝鮮新報 2004.7.7] |