開城で高麗時代の石仏立像など、歴史遺跡発掘 |
10日発の朝鮮中央通信によると最近、開城地区で歴史遺跡と遺物が新たに発掘された。 代表的なものとしては、高麗時代の石仏立像と3重円形石塔、大興山城石刻、高麗青磁と青銅食器など30余点があげられる。 開城市朴淵里大興寺の北側にある山の絶壁で発掘された高さ2.2メートルの石仏立像は、岩面を35センチの深さに掘って浮き彫りにしたものだが、彫刻像のように見える。 仏の頭上に幅20センチ、高さ13センチ、深さ10センチの4角の穴が掘られているのが特徴で、この仏像は開城地区では初めて発掘された。 開城市朴淵里のソンゴ山のふもとで発掘された高麗時代の雲興寺の3重円形石塔は元来、天然岩の上に4つの礎石と板石を下に置き、その上に積み上げたもので、発掘当時は崩れた状態であった。塔の円形屋根石には蓮華模様が浮き彫りにされていた。
1重屋根石の直径は1.2メートル、厚さ25センチ、3重屋根石の直径は40センチ、厚さ20センチである。 3重円形石塔の高さは3メートルぐらいのものであったと推測されている。 これまで朝鮮で知られている石塔の屋根石はすべて、角形になっているが、この石塔は円形屋根であるので専門家の関心を集めている。 今回、発掘された高さ11.3センチ、直径15.6センチの高麗青磁水注は文様が簡潔で、形態が大変ユニークである。 蓮華文花盆など新たに発掘された磁器も高麗青磁の固有な形態と色、紋により学術的意義が大きい。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.7.16] |