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高麗人参余話(44) いつ服用?

 人蔘は漢方では「補薬」に分類され全身を改良し、最後には疾病を治すものであるが、抗生物質のように病原菌に対して即効性をもつものではでない。すぐ効果がでないからとあせらず、あきらめず、たゆまず、根気よく服用していくのが必要であり、肝心である。2〜3週間服用を続けると、必ず何らかの症状改善につながる徴候が出てくる。

 それでは人蔘をどれくらいの量、1日のうちいつ服用すればよいのだろうか。

 人蔘(粉末)の服用量は健康を維持する目的の場合には1日3回、1回に2.0〜2.5グラムを水か、お湯と一緒に服用すればよい。

 疾病の治療には2〜3回がよい。1日に飲む絶対量が大切なので2回に分けても3回に分けても効果に大した差はない。 

 しかし、その人の体調、体質、生活環境は個人差があるので1日10グラム以下で服用量を増減してみて、その中から自分に合った用法、用量、効果を見出せれば有効であることになる。

 漢方薬は一般的に「食間」すなわち胃が空腹状態にある時に飲むことが大事であると言われている。食間に服用すると吸収が早く胃に残った食べ物の影響で薬のバランスが崩れる事がなく薬による胃の損傷を抑えられるためだ。また、人蔘それ自身が胃を保護し、丈夫にしてくれるためよりよい効果が期待できる。

 1日に2回服用するときは午前10時頃の空腹時、2回目は午後4時頃か食後2〜3時間頃がよい。1日3回服用するときは毎食後2〜3時間過ぎた頃が望ましい。実生活の中では「食事の前」くらいに考えて、食事をするまで10分〜20分くらいは空けた方がよい。しかし、胃の弱い人の場合は食後に飲む事もある。(洪南基、神奈川大学理学部非常勤講師)

[朝鮮新報 2004.7.16]