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高麗人参余話(46) 規則的服用

 健康の維持、病気の治療に人蔘の服用はとてもよいので試してほしい。ただ、根気と規則的な服用がなによりも必要である。

 韓国では自分で人蔘を煎じるのがめんどうな人のために漢方薬店で煎じてくれる。また、一回分ずつポリエチレンの袋に詰めてくれたりもするので大変便利である。自分で煎じたときは望みの濃度によって水の量を調節し、濃度が濃ければ少量ずつ飲むとか、水かお湯で薄めて飲めばよい。

 一般的にはインスタントコーヒーのように簡便な粉(カル)になったものを服用する場合が多い。その場合でも服用に際しては充分な水分が必要だ。顆粒状の人蔘茶とかカプセル、錠剤の場合、そのまま飲み込む人がいるが必用な有効成分を早く吸収するには充分な量の水分と一緒にとるのが効果的である。牛乳でもよい。

 私の父は南の親せきが送ってくれた人蔘の粉末をスプーンで一杯、そのまま口の中に放り込み白湯で一緒に飲み込んでしまう。胃の弱い人には冷たい水ではなく体温程度の温水がよい。

 人蔘は蜂蜜と相性がとてもよいので蜂蜜に人蔘をつけて飲んでもよい。私も朝、事務所に出ると蜂蜜をお湯に溶かして人蔘精(エキス)や会津でいただいた紅蔘のクズを少し加えて飲んでいるがとてもおいしい。

 人蔘には紅蔘の原型をした質の高い原型蔘がある。等級により、天、地、人(良)に分ける。紅蔘は昔から一斤(600グラム)を基準に包装されている。原型蔘のほかにも切片紅蔘、紅蔘精(エキス)、紅蔘精粉(紅蔘精を噴霧乾燥して粉末状にした製品)、紅蔘粉、人蔘茶、カプセルなどたくさんの製品がある。お湯に溶かしていつでもすぐ飲める人蔘茶は簡便なのでとても便利である。(洪南基、神奈川大学理学部非常勤講師)

[朝鮮新報 2004.8.6]