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素朴な暮らしを作品に

「ハラボジのタンベトン」、APPA受賞 高貞子さん

 高貞子さんの済州島の民話に材を取った民話「ハラボジのタンベトン」(東方出版)がこのほどAPPA賞を受賞した。

 作者の高さんは大阪市生野区で焼肉亭「高橋」を営む女将。受賞の朗報を受けて、「朝鮮民話だからといって、一民族に限った話ではない。そこには世界共通の人間の営みがあり、喜怒哀楽がある。そして、生をまっとうすることの素晴らしさは国境や民族を越えて理解を得られたと思う」と喜びを語った。

 高さんは来年2月11、12、13日に大阪で上演される在日1世のハルモニの一生を描いたミュージカル「豆もやしの歌」の脚本を書き上げ、12日、製作発表をしたばかり。

 このミュージカルはもやしやキムチを作って、売りながら、たくましく子どもを育てた「コリアンタウン」で暮らす母の物語。高さんは多くの人に観覧を呼びかけている。

[朝鮮新報 2004.8.25]