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〈平壌映画祭典〉 40余の国、地域から約100編の作品出品

12日、平壌国際映画館で行なわれた第9回平壌映画祭典の開幕式 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 【平壌発=李相英記者】既報のように9月12〜20日にかけて、平壌で第9回平壌映画祭典が開催された。世界各国の映画人が一堂に会したイベントは、9月の平壌を国際色豊かに彩った。

 1987年の第1回開催以来、今回で9度目を数える平壌映画祭典は、2年に一度世界各国の映画が平壌に集まる一大映画祭典。9月の平壌の国際イベントとしてすっかり定着した感がある。

 今回も世界の40余りの国と地域から長編、短編映画、ドキュメンタリー、アニメなど、さまざまなジャンルの100編近い映画が出品、市内6つの映画館で上映された。日本からも山本晋也監督が参加した。

 近年は、アカデミー賞を受賞したオスカー作品を含む欧米の映画も多数上映されるなど、「非同盟および発展途上諸国の平壌映画祭典」という枠には収まりきらない幅広い行事へと発展している。

 また、世界的に高い評価を得ているイラン映画や、市川昆監督の「母ちゃん」をはじめとする日本映画も多数上映され、映画好きの平壌市民の目を楽しませた。祭典期間は、連日映画館の前に長蛇の列ができるほどの盛況ぶりだった。

 約40編の作品が出品されたコンペティション部門では、中国映画「母と娘」が金賞を受賞した。

◆審査結果

 【長編劇映画】▲「たいまつ」金賞:「母と娘」(中国)▲「たいまつ」銀賞:「映画狂症」(イラン)▲「たいまつ」銅賞:「夢の中のイメージ」(シリア)▲文学賞:「映画狂症」▲演出賞:「ロジェン街の婦人たち」(ドイツ)▲撮影賞:「鯨に乗った少女」(ニュージーランド)▲美術賞:「この女性を祝福せよ」(ロシア)▲音楽賞:「ベッカムに恋して」(英国)▲男優演技賞:「橋の向こうで」の主役(中国)▲女優演技賞:「この女性を祝福せよ」の主役▲祭典国際審査委員会特別賞:「われらの香り」(朝鮮)▲祭典組織委員会特別賞:「ロジェン街の婦人たち」

 【記録、短編映画】▲演出賞:記録映画「人間の照明」(カナダ)▲構成賞:劇映画「ビクトルの兄弟」(スウェーデン)▲撮影賞:記録映画「朝鮮民族同士で手を取り合って」(朝鮮)▲音楽賞:記録映画「心の国」(英国)▲美術賞:「人間の照明」

「朝鮮に対する正しい認識広めたい」、山本晋也監督

[朝鮮新報 2004.9.25]