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「朝鮮の人のやさしさに触れ」

’04女性のピースライン訪朝団に参加した大学生 扇谷優さん

 8月末から9月初にかけて12日間の日程で、「朝鮮半島を戦場にさせない! 04女性のピースライン訪朝団」の一員として神奈川県から参加した。年配の参加者が多い中、20代では1人、最年少の参加となった。

 平壌で開かれた歓迎宴の席で、訪朝の動機について「日本の北朝鮮に関する報道に疑問を感じた。

 この報道通りであるはずがない。だからこの目で実際に見てみたいと思った」と率直に述べた。

 旅の収穫は、「ここにもちゃんと市民生活をしている人たちがいることをこの目でしっかり見た」こと。

 「海外に行くといつも気づかされることは、私が日本人であるということ。日本人は日本人であることをどこかでごまかそうとしているような所がある。誇りだとか、自尊心だとかを忘れ、外国を真似して個性やおしゃれを主張している人が多い。責任もそう。過去の責任は、私たちが日本人をやめない限りごまかすことの出来ない問題だ」

 朝鮮の人々の話を聞いて、「歴史の事実をしっかり見直し、過ちがあればそれを正すことによって、せめて自分の心の中に誇りを取り返したい」と思った。

 旅を通じて感じたことを素直に受け止め、学び、伝えていくことによって、少しでも「理解の輪」を広げていければ良いと考える。

 「朝鮮の人のやさしさに触れ、早く日本との国交が正常化すればと思った。諸外国に旅行に行くように、気軽にまた行けるようになると良いな」。21歳、大学生。

[朝鮮新報 2004.9.27]