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「旗田巍文庫」開設を慶ぶ

娘の中学校教師 旗田恵子さん

 東京都新宿区にある朝鮮奨学会に開設された「旗田巍文庫」。東洋史学者として生涯を歴史研究に尽くした故旗田巍都立大学名誉教授の蔵書2917点が収められている。

 8日、その開設を祝う宴に出席した娘の旗田恵子さんは、中学校の英語の教師。「父が亡くなってちょうど10年になりますが、愛弟子のみなさんのお力で、ライフワークに取り組んだ晩年の蔵書をこうして立派に整理し、みなさんの研究に活用していただけることはとても、うれしく、光栄です」と笑顔で語った。

 朝鮮奬学会の理事、評議員を長く務めた旗田氏は「奬学会では争わず、条理を尽くして話しあうこと、誠心誠意仕事をすること、学生たちには熱く接すること」を常に求めたという。

 南北どちらにも偏らず学者として主体性を貫き、北、南、在日の研究者たちから尊敬されている父を誇りに思います、と語った。

[朝鮮新報 2004.10.20]