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渤海時代の壁画古墳、初めて発掘

 21日発の朝鮮中央通信によると、最近、朝鮮社会科学院の考古学研究チームが咸鏡北道花台郡錦城里で渤海時代の壁画古墳を初めて発掘した。

 壁画古墳は、すでに考古学会で渤海時代のものとして規定した国家保存遺跡である錦城里1号古墳など古墳群があるところに位置している。

 新たに発掘された古墳は、地下に石で築造された石室封土墳で、その構造は羨道と玄室からなっている。

 羨道は長さ204p、幅132p、高さ153p、玄室は長さ324p、幅174p、高さ170p。玄室の中心には棺台が1つ置かれ、そこには夫婦合葬と見られる2体分の遺骨があった。

 また、古墳からは人物風俗図をはじめさまざまな壁画が発見された。

 玄室北壁の下部には、白い脚絆をつけて履物をはいた人の足が描かれ、崩れた石灰の壁のかけらには蓮華台に座っている神仙と美しい蓮華の模様が描かれていた。

 玄室からは金メッキがされた青銅蓮華模様板、青銅櫃の取っ手、押しピン型の青銅釘と硯、金属の棺釘、土器など数十点の遺物が出土した。

 古墳の構造が錦城里1号古墳のような平天井の長方形の石室封土墳の形式になっており、発掘された遺物が渤海時代を代表する典型的なものであることから、学者の関心を集めている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.10.29]