「絵の楽しさ味わって」 |
「コスモス会美術展」 ヘンジさん 神奈川県下の同胞女性たちが21年前から始めた 「コスモス会美術展」の創設メンバーの一人。 朝鮮大学校美術科一期生でもあり、長らく朝鮮学校の美術教員として教べんを執った。 「心がけてきたのは、常に朝鮮学校における美術教育で、いかに民族性を堅持するかということでした。異郷で生まれ、育っていく世代に芸術性と民族情緒を感じさせることは至難の技でした」と当時を振り返る。現在は、神奈川文芸同のメンバーとして県内各地の同胞女性たちに絵画の手ほどきを続けている。 「絵を描きたい人はいっぱいいるが、その反面、技術や能力がないと描けないと尻込みする人もいて残念。同胞たちに絵の楽しさを味わってほしい」と語る。 仕事の合間にフランス、スペイン、ハンガリー、チェコ、ロシアなどに写生旅行に出かけ、視野を広げる日々。 [朝鮮新報 2004.12.8] |