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東京朝鮮中高級学校バスケットボール部OB会、リンク2セットを寄贈

 1月10日から3日間開かれた今回の第7回初級部、第24回中級部の関東学生選手権は昨年、リニューアルされた東京朝鮮文化会館(東京中高体育館)で行われた。

 大会期間選手たちは、東京中高バスケットボール部OBたちが寄贈した2セット計4脚のバスケットボールリンクを使い、同胞や卒業生、OB、父母たちの誠意で改修されたコート上で元気一杯にプレイをした。

 実は、同体育館は02年の年初から運動場とともに本格的な補修作業が行われたが、当初の補修予算の中にはバスケットボールのリンク代の予算は含まれていなかった。そんな中、同校のバスケットボール部OBたちが後輩のため立ち上がった。

 「真新しいコートが完成するのにボロボロのリンクでは生徒たちがかわいそうだ」

 OBたちは、そんな思いをすばやく行動に移した。02年11月、同部のOBたちに呼びかけ昨年4月、正式に東京中高バスケットボール部OB会を結成し、リンク購入の募金を呼びかけた。そしてチャリティーゴルフコンペ(03年6月開催、102人参加)などを活発に催し購入にこぎつけた。

 「来年(04年)の関東大会をここで開催することを目指し突っ走ってきた」と語るOB会の申桃順広報担当理事(41)は、「われわれは、東京中高で大会を開くことにこだわり募金活動をやってきた。それは初中級学校すべてのバスケットボール選手たちがこの体育館で汗を流し全国大会を目指してほしいから」とOBたちの熱い思いを述べた。

 OBたちの熱意と誠意が通じ、今回の関東大会は無事、東京中高で迎えることができた。大会初日の10日には同体育館でバスケットボールリンク伝達式が行われた。具大石校長ら関係者たちが参加する中、同OB会の李尚賢会長(44)が目録を生徒代表に渡した。

 李会長は、「OB会の事業はよりよい環境を与えること。サッカーやラグビー競技が全国大会に出場し多くの同胞に感動を与えた。ここで猛練習を積んだ生徒たちが全国大会出場、NBAの選手に育ってくれることを願っている」と語った。

 生徒らのハツラツとしたプレーを見るOBたちの表情は、やり遂げた充実感と今後の「期待」で紅潮していた。(千貴裕記者)

[朝鮮新報 2004.1.15]