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第5回東日本地方朝鮮人新春駅伝大会行われる

タスキをつなぐため一生懸命に走る選手たち

 第5回東日本地方朝鮮人新春駅伝大会が1日、東京都内の荒川河川敷で行われた。今大会では初級部生徒から高齢者まで誰もが参加できる「ロードレース」(3.5キロ)が初めて開催されたほか、従来どおり初級部、中級部男女、学生男女(高級部、朝大)、一般男子、混成の7部門に分かれ競技が行われた。朝鮮学校生徒や教員、一般参加者、関係者など集まった650余人の参加者たちは暖かい日差しの中、さわやかな汗を流していた。

 競技は荒川河川敷の西新井橋から堀切橋間を周回するコースで行われた。

 初級部は6区間12キロ、中級部女子、学生女子、一般男子は6区間18キロ、中級部男子、学生男子は6区間20キロ、混成は5区間15キロをそれぞれ走った。

 今大会から初めて導入された「ロードレース」には33人がエントリーした。勝敗に関係なく、みんなが和気あいあいと笑顔でレースを楽しんでいた。中には愛犬と共に走る参加者もいた。

 東京朝高空手部女子の4人は胴着を着ての参加。金敬淑さん(高2)は、「空手部の男子が競技に出場するので自分たちも何かできることをしようと思って。今回、ロードレースがあることを知ってみんなで一緒に走りました」とほほえんでいた。

 同大会の開催も5回目とあって、出場回数を重ねてきた名物チームも少なくない。

3位入賞を果たしたワンコリアンズ

 一般男子部門に参加した、東京朝高陸上部OBチームとワンコリアンズ(江戸川支部)は、生徒や若者に引けを取らない力強い走りでその存在をアピールした。

 昨年4位、今大会では3位に入賞したワンコリアンズは、30〜50代の地域の同胞らがメンバーだ。運動好きやそうでない者もいるが、とにかくレースを通じて楽しさを分かち合おうという目的で活動している。6.15共同宣言が発表された4年前の7月4日に結成。それを機にチーム名をワンコリアンズとした。

 現在は20人ほどで活動しながら、青梅マラソン完走やハーフ、フルマラソンにもチャレンジするなど、大会出場にも意欲的だ。

 「去年は5大会に出場した」と語るのは同チームの金昌弘監督(39)。「駅伝は一人ではやりにくいスポーツ。続けていくのが大変だが、完走したときに感動を覚えるもの。底辺から陸上を広げることがとても重要で、それは今の同胞社会にも言えることだと思う。コツコツと輪を広げていきたい」。

健闘した東京朝高陸上部OBチーム

 東京朝高陸上部OBは、昨年に続いて入賞を果たせなかったが、「年に1回の楽しい場となっています」と口をそろえた。

 同OBのメンバーは7人いるが、集まるのは同大会のみ。

 主将を務める李誠一さん(48)は「それだけにこの大会がとても重要な場所だ」と語る。

 50歳まで続けるのがチームのモットーだとしながらも、「いや、60歳まで続けるか」と意気込む李さん。それに対して金光春さん(33)は、「先輩、その時はよれよれなのに無理ですって。やめた方がいいですよ」。場は笑いの渦に包まれた。

 金さんは、「先輩たちが結成してくれたおかげで、つながりを持つことができた。さっきは冗談で言いましたけど、本当に60歳まで続けたいですね」と笑顔で語った。

 一方、一般男子の優勝チーム、朝青葛飾支部の主将を務めた姜英勲さん(22)は、「今回、全員が集まって練習できたのは1回だけ。ほとんどぶっつけ本番で参加した。とにかく優勝が目標だったのでうれしいの一言です。支部になかなか顔を出せないのでその報いができてよかった。来年も参加して連覇を狙いたい」と意気込んでいた。

競技成績

▲初級部部門

 @ 東京第1初中、A 埼玉初中、B 東京第4初中−ㄱ

▲中級部男子部門

 @ 埼玉初中、A 東京朝中、B 東京第4初中−ㄱ

▲中級部女子部門

 @ 東京第1初中、A 東京第4初中、B 神奈川初中高

▲学生男子部門(高級部、朝大)

 @ 東京朝高サッカー部−ㄱ、A 東京朝高サッカー部−ㄴ、B 東京朝高ラグビー部−ㄱ

▲学生女子部門(高級部)

 @ 東京朝高陸上部、A 神奈川初中高、B 東京朝高新体操部

▲一般男子部門

 @ 朝青葛飾支部、A 朝青江戸川支部、B ワンコリアンズ

▲混成部門

 @ 朝青墨田支部、A 朝青中杉支部

(金明c記者)

[朝鮮新報 2004.2.6]