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〈コリアンサッカーダイジェスト〉 広島で第18回朝高サッカー選手権

 第18回在日朝鮮高級学校サッカー選手権が23〜25日の3日間、広島市の広域公園などで行われた。大会は昨年に続き全国の朝高を4ブロックに分け、各ブロックの優秀な選手で構成した選抜チーム同士が争う形式で行われた。

 今大会の目的は、各学校から選抜された優秀な選手でブロック別に4チームを構成し、試合を通じて問題点を改善しながら選手の強化、育成を図ること。また、コーチらが他校のコーチらとも意見を交わしながらトレーニング方法を研究し、実践に役立てることにある。

 大会初日は普段のゲームより長い45分ハーフの試合(通常この世代は40分ハーフ)を行い選手たちのパフォーマンスを観察した。

 初日の夜に行われたコーチミーティングでは、互いのチームを分析するなどディスカッションを深めながら、ブロックごとの問題点を改善するためのトレーニングメニューを作成した。

 2日目には、ブロックごとのトレーニングをほかのブロックのコーチが観察し、それに対する見解、意見を交換した。

 ゴールキーパーについては、金鐘達コーチ(元在日朝鮮蹴球団GK、現愛知朝高コーチ)による専門的なトレーニングも行われた。普段、専門的なトレーニングを受ける機会が少ないこともあってか、選手たちの意欲はたいへん高かった。

 また、24日夜には広島体協主催の食事会が行われ、コーチら指導陣たちが招待された。

 大会最終日には在日朝鮮高校選抜対サンフレッチェ広島ユースの試合が行われ、広島が3―1のスコアで勝利した。

試合結果

 在日朝鮮高校選抜 1−3(前半0−0) サンフレッチェ広島ユース

広島では初開催となる今大会を主催した広島朝高サッカー部高隆志監督のコメント

 大会を無事終えることができてほっとしている。競技場に駆けつけた広島の同胞たちも喜んでくれた。われわれコーチ、選手らも多くを学ぶいい経験の場となった。

サンフレッチェ広島と対戦した東京朝高の金成勇選手のコメント

 試合中、相手はよく声を出し合い意思疎通をはかっていた。そのチームワークの差が試合結果に反映されたと思う。学んだものを練習を通じて磨いていきたい。

在日本朝鮮人サッカー協会の申載南コーチのコメント

 今後のチームのレベルアップをはかるうえで、各々が練習試合と講習を通じ課題をはっきりと見いだせたと思う。今後の活躍に期待したい。

[朝鮮新報 2004.2.26]