〈在日本朝鮮人バスケットボール協会のページE〉 関東大学リーグ加盟後、3年連続で昇格している朝鮮大学校男子バスケットボール部 |
前号では各朝高のチーム分析を紹介した。今号では関東大学リーグに加盟後、着実に力をつけている朝鮮大学校男子バスケットボール部を紹介する。 01年度から正式加盟 朝鮮大学校男子バスケットボール部は、関東大学バスケットボール連盟への加盟を長年にわたって求めてきた。その結果、2001年度から正式加盟が実現した。 加盟大学は、トーナメント方式の選手権大会と新人戦(春)、リーグ戦(秋)の3大会に出場する。このうちメインの大会は、秋のリーグ戦である。同部は連盟加盟初年度の01年、最下部の7部リーグからたたかいを始めた。 7戦6勝1敗の成績で初年度昇格を果たした同部は、翌02年度の6部リーグで全勝優勝を果たし、5部リーグに昇格した。今年度5部リーグでは、1次リーグを全勝で勝ち進んだものの、2次リーグの2戦目にあたる準決勝で惜しくも敗れた。しかし、3位決定戦で横浜市立大学を81−65で下し3位に入賞。見事3年連続昇格を果たし、来年度からは4部リーグでたたかうことになった。 春の選手権大会から秋のリーグ戦までをたたかい抜くのは簡単なことではない。この間に開催されるバスケットボールの在日本朝鮮人選手権大会にも参加するので、年間の公式試合数は相当なものになる。それをたたかい抜く体力、技術力を培ったからこそ3年連続の昇格を達成できた。もちろん「弼煥コーチのレベルの高い情熱的な指導、OBたちの物心両面の援助に負うところも大きい。 関東大学リーグへの参戦によって、チーム力も着実にアップしている。 女子部も再建に向け 同リーグに加盟するまでは、同部にとっては、在日本朝鮮人籠球協会主催の選手権大会が唯一の大会だった。しかし、これといった結果を残すことはできなかった。だが、リーグ加盟後は選手権大会で東京籠球団の連覇を脅かす存在、いつ優勝してもおかしくないチームとして頭角を現してきた。 新キャプテンの全永林さん(文学歴史学部3年)は、次のように抱負を語る。 「4部リーグ昇格によって、自分たちのレベルに見合った位置までやっとたどりつくことができた。今まで以上の練習でチームを強化しさらに上を目指し、同胞や先輩の期待にこたえたい」 地方遠征などの際には、現地の朝高バスケットボール部に対する指導も盛んに行っている。同胞学生チームの頂点に位置する朝大バスケットボール部。その役割にいっそうの期待が寄せられている。 一方、体育学部1年の宋水麗さんが女子ながら同部に所属し、男子部員と同じ練習メニューをこなし、女子バスケットボール部の再建を目指し孤軍奮闘している。同部では、バスケットボールを楽しみたい多くの新入生の入部を待ち望んでいる。 [朝鮮新報 2004.3.5] |