北の朝鮮オリンピック委員会と南の大韓オリンピック委員会は２月末、今年８月アテネで開催される２００４年オリンピックの開幕式で、北と南の選手団が共同入場することに合意した。

　これを受け平壌の体育関係者は、オリンピックの舞台で北南がひとつになった姿をアピールすることによって、自主統一の活路を切り開いていく機会になるだろうと歓迎の意を示している。

　北と南のオリンピック委員会は今後、アテネオリンピックの共同入場問題に関連した実務会談を早期に行うという。

　北と南は閣僚級会談で、スポーツを含めた各分野の協力交流事業を協議する北南社会文化協力分科会議の構成を検討することで合意している。この枠組みができて民族共助の精神が貫徹されていけば、共同入場にとどまらず、２００８年の北京オリンピックなど国際競技への統一チーム出場も現実的な課題になっていくことが予想される。【平壌支局】

［朝鮮新報 2004.3.22］