〈女子サッカー五輪アジア最終予選〉朝鮮選手団、15日に到着 |
東京、広島に歓迎委
朝鮮女子サッカーナショナルチームが15日、18〜26日にかけて広島と東京で行われる女子サッカーアテネ五輪アジア最終予選に出場するために福岡空港に到着する。大会には11の国と地域が参加し、予選リーグ(3組)と4チーム(各組1位と2位の最上位)による決勝トーナメント方式で行われる。五輪に出場できるのは準決勝の勝者2チーム。朝鮮代表が予選リーグをたたかう広島では、3月15日「朝鮮女子サッカー選手団歓迎委員会」が結成されるなど、受け入れ準備も着々と進んでいる。また、朝鮮が予選リーグを1位で通過した場合の準決勝の会場となる東京でも金希鏡・東京体協会長を委員長とする歓迎委を結成。1万人の応援団動員を目標に宣伝を繰り広げている。 若い世代中心に 県商工会の姜二中会長(68)を委員長とした広島歓迎委員会は朝青、青商会、女性同盟の各団体に所属する非専従活動家、県内の総連支部委員長らで構成されている。 異国の地で祖国の名を轟かせるためたたかう朝鮮の選手たちがベストコンディションで大会に臨み、五輪出場権を獲得できるよう物心両面で支えていく。 同委員会では、18日の開幕戦は500人、20日と22日には300人、決勝(26日)に進出した場合は1000人の動員を目標に、2500枚の宣伝ビラのうち、すでに1500枚を配布した。 HPも立ち上げ
応援の主力部隊となる朝青は、「決戦の道、アテネへ!」と書かれた横断幕(1文字のサイズは1メートル×1メートル)を作成。花見など同胞たちが集う行事に赴き、最低1000人を目標に応援の寄せ書きを集めている。 試合会場ではチアースティックを鳴らしながら応援する。今月に入り広島初中高で朝高生を交えた本格的な応援リハーサルが始まった。また、ホームページも立ち上げた(http://www.cr-hiroshima.jp/soccer-top.htm)。 歓送迎を担当する青商会でも準備に余念がない。 選手団は15日に来日後、広島初中高で軽めの練習を行い、夕食も同校で行う予定。朝鮮が五輪出場を決めた暁には青商会が祝勝会などを催すが、今回の事業を朝青と連携を深めるとともに、会員同士の交流を深める絶好の機会と見ている。 女性同盟も、3年前に結成された「新世代協議体」の役員らを中心に選手たちのコンディション作りに役立つよう対策を練っている。 朴順鎬事務局長は、「広島同胞の団結した力を見せたい。全国の同胞のみなさんが熱い声援を送ってくれることを望む」と述べた。 まるで孫娘が戻ってくるような心境だ。孫たちが祖国の威信をかけてたたかうわけだから、全力で応援するのは当然のこと。アテネ五輪出場権を獲得できるよう精いっぱいバックアップしていきたい。(金永壽同委員会副委員長、広島体協会長) 大役を任されて心が高ぶっている。選手たちと同じ思いでたたかい喜びを分かち合いたい。若い世代のわれわれが一生懸命に応援する姿を通じて、後輩たちが「朝鮮人でよかった」という誇りを持てるようがんばる。絶対にアテネ五輪に行けることを確信してサポートしていく。(徐直行応援団行動部隊隊長) 02年の釜山アジア大会の直前合宿で女子サッカー選手たちの練習を見たが、まさに「強い」の一言に尽きる。フィジカル、スピード、バランスのすべての面でアジアトップクラスだ。時間が許せばぜひ応援に行きたい。アテネに行けることを願っているし、彼女らのがんばりを今後の励みとしたい。(李漢宰サンフレッチェ広島選手)(千貴裕記者) [朝鮮新報 2004.4.13] |