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〈アテネ五輪女子サッカーアジア最終予選〉 3位決定戦で南に快勝

リ・クムスク選手、得点王に

雨の中、最後まで応援してくれた同胞、朝鮮学校生徒たちに駆け寄りあいさつする選手ら

 24日の女子サッカーアテネ五輪アジア最終予選の準決勝(東京・国立競技場)で日本と対戦。約8000人の同胞たちの大声援にも関わらず0−3で敗れ五輪出場権を逃した朝鮮は26日、広島ビッグアーチで行われた3位決定戦に臨み、南朝鮮に5−1で快勝した。会場には、総連中央の徐萬述議長も駆けつけ試合を観覧した。試合中、総連、民団の両応援団が朝鮮半島が描かれた「統一旗」を振りながら選手たちに温かい声援を送った。

 試合終了後、両応援団が「われらの願い」を合唱すると、両チームの選手たちが観客席に駆け寄り、手を振って応えた。

 山口・宇部から来た許友連さん(52)は、「準決勝で日本に負けたのは悔しいが、こんな時だからこそ選手たちを元気づけてあげなければ。選手たちに力を与えてあげたい。今日は両チームともによく戦った」と語った。

 Jリーグ、サンフレッチェ広島の李漢宰選手は「準決勝で負けたのが信じられない」「今日は両チームともいい試合をしたと思う。朝鮮チームはいい意味で負けをとらえ、今後の教訓としてほしい」とエールを送った。

 また、3位決定戦後に行われた決勝戦では、中国が日本を1−0で下し優勝。大会では、8得点をあげたリ・クムスク選手が得点王に輝き表彰された。

徐萬述議長ら150余人参加し歓送の集い

 試合終了後、選手らが宿泊するホテルで、朝鮮選手団を歓送する集いが行われ、徐萬述議長、゙令鉉副議長、民族性固守委員会の金尚一事務局長、広島県本部の金鎮湖委員長、広島歓迎委員会の姜二中委員長(県商工会会長)をはじめ、県下の同胞ら150余人が参加した。

 徐議長が歓送辞を述べた後、キム・ジョンマン団長が答礼のあいさつを行った。同胞らは選手らと共に食事を楽しみながら、会話に花を咲かせた。

 舞台では選手らが試合の感想や歌を披露し、最後には広島朝鮮歌舞団の「統一列車走る」の歌声に合わせて踊りの輪が広がり、会場は大いに盛り上がった。

 主将のリ・ジョンヒ選手は、「同胞たちの熱烈な応援がとても力になった。いい結果を残せなかったが、これからは各大会で優勝することを誓いたい。本当に感謝している」と力強く語っていた。なお、選手団一行は27日、12時30分発のMU294便で広島空港を出発。上海経由、MU5119便で北京入りし、平壌へ向かった。(本社取材団=金明c、盧琴順記者)

[朝鮮新報 2004.4.27]