山で元気!−安満岳(長崎県、535m) |
明日は登山。雨が降らないことを願いつつ布団に入った。しかし、夜中にふと目を覚ますとどしゃぶりの雨。早朝問い合わせの電話のベルが家に鳴り響いた。それで、福岡県雷山(955メートル)は中止して、長崎県平戸島の安満岳(535メートル)に登ることに決めた。 多久市を離れるバスの中でみんながっかりした様子だったが、いざ平戸島に到着すると仲間たちは嬉しそうだった。安満岳の道のりは登山口から頂上まで約1キロ。登山としては物足りなさを感じるが、絶景を見るとみんなただ素晴らしいと感嘆した。 鯛の鼻からの展望は、安満岳の頂上よりも素晴らしかった。眼下に広がる東シナ海。はるか彼方に壱岐・対馬、右に大きく見えるは生月島これが真に風の色が見える丘と思った。それから日本列島西南端生月島に向かうスカイブルーの生月島大橋は芸術的で力強いアーチを島にかけていた。昼食を取り海岸通の車道を走ると、青い海と灯台、浜辺に打ちつける白波とカモメを目の当たりにした。私も若き日々白い砂浜を2人で歩き青春を語り合ったことを思い出した。無情な歳月は10年過ぎれば山河はもちろん全てのものを変えるというが、心に青春の炎が消えない限り永遠の若者! しかし、うちのかみさんは私をいつまでも大人になれない永遠の愚か者と呼ぶ! 多久に帰ってから山の上の料理店で食事会を開き、これからも身体を鍛え健康を維持し山に行こうとビールで乾杯して、ロマンと歴史の島巡りの登山を終えた。(3月22日、佐賀県多久市朝日登山クラブ沈成達) 【コースとタイム】多久〜平戸大橋〜安満岳登山口〜鯛の鼻〜生月島(島内バスで1週)、4時間15分 [朝鮮新報 2004.5.7] |