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〈第59回大阪高校総体ラグビー競技決勝〉 大阪朝高、健闘むなしく敗退

 第59回大阪高等学校総合体育大会ラグビーフットボール競技決勝戦が16日、東大阪市の近鉄花園第2グラウンドで行われ、大阪朝高は大阪工大高校に7−23で敗れた。決勝では敗れたものの、朝高は選手権予選のAシード(第一シード)を獲得。2年連続の「花園」出場が期待される。

熱戦が繰り広げられた大阪工大高校との決勝戦

 大阪府新人戦で2年連続優勝(2月8日)した大阪朝高は、3月21日から行われた第55回近畿高校ラグビー大会に大阪府代表として出場したが1回戦を引き分け、トライ数の差で惜しくも2回戦に進出できなかった。その後、同大会での教訓をいかし数々の練習試合を消化し、今大会に向けて磨きをかけてきた。

 大雨の中で行われた決勝戦。前半は完全に押され4トライを許すなど、0−23。相手のフォワードが前面に出て、朝高は出だしが悪かった。

 しかし後半に入ってからは本来の力を発揮し、相手を無得点におさえる一方、1トライ1ゴールを奪った。

 「今年の目標は、『昨年のチームを継承し、新しいものを創造し、勝利すること』。準決勝でケガ人が続出するなど、一時はどうなるかと思ったが、1週間でなんとか克服し、モチベーションを上げて試合に臨んだ。負けは教訓。『花園』連続出場に向けて前進するのみです」(金信男監督、42)

 キャプテンの河勇吉選手は「スクラムハーフとスタンドオフのミスが目立ったのが痛かった」と悔しさをこらえ、「今日の試合でこれからの課題がはっきりした。秋季大会では優勝し、昨年に引き続き同胞たちに感動を与えたい」と決意のほどを語っていた。

 昨年、全国大会出場を成し遂げ「花園」に新たな歴史を刻んだ大阪朝高ラグビー部。この日会場にはラグビー部父母会をはじめ、学校関係者、同校生徒ら多くの同胞たちが詰めかけ、先輩達の意思を受け継いで大雨の中懸命に戦う選手たちに惜しみない声援を送った。

 父母会の安公栄会長(51)は「悔しい気持ちとよくがんばったという気持ちが半分ずつ。今日の悔しさをバネにがんばってほしい。花園の常連として活躍することを期待している」と話した。

 同じく父母会のオモニ責任者の1人、金明淑さん(43)は「一生懸命立ち向かっていく選手たちを見て感動した。試合ごとにだんだん強くなっている。その団結心がいい結果につながっていくだろう。日本の強豪校にもめげない彼らの闘志と雄姿に心から拍手を送りたい」と語っていた。(崔良先記者)

【今大会での試合結果】
 予選リーグ(IゾーンDブロック)
 大阪朝高−同志社香里高校(棄権)不戦勝
 大阪朝高−汎愛高校(棄権)不戦勝
 大阪朝高−浪速高校38−5
 ◆準決勝
 大阪朝高−大阪桐蔭高校14−10

[朝鮮新報 2004.5.20]