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〈東京体協創立50周年記念〉 日朝親善サッカー

 在日本朝鮮人東京都体育協会創立50周年記念・第34回日朝親善サッカー大会(主催=在日本朝鮮人東京都蹴球協会)が5月22、26日の2日間にわたって行われた。

 朝・日の友好親善を深めようとの主旨で始まった同大会も、今年で34回目を迎えた。

相手選手らに囲まれながらも果敢にドリブルで突破する朝大の選手

 26日、国立西が丘サッカー場(東京都北区)では東京朝高と早稲田実業高等部が対戦。親善試合とは思えぬ白熱した試合展開に観客からは、「カラ!(行け)」「負けるな朝高!」などの声援が送られた。試合は、接戦をものにした東京朝高が1−0で勝利した。一方、朝鮮大学校は早稲田大学と対戦し、1−2で惜しくも敗れた。

 朝大サッカー部の金光浩監督は、「負けはしたが、今のチームの状態は悪くはない。関東リーグ2部への昇格に向けてチームを強化していきたい」と話した。

白熱した試合が展開された東京朝高対早稲田実業の試合

 早大サッカー部の大榎克巳監督は、「朝鮮大学校サッカー部には、レベルの高い選手が多い。互いに刺激しあえるチームだ」と述べながら、「シュートを打ち合う場面が多く見られたが、今後は守備の意識を高めていきたい。要請があれば、これからもこのような大会に参加していきたい」と語った。

小、中学部も笑顔で

 22日には、東京朝高グラウンドで小、中学部の2試合が行われた。

 前日の雨でグラウンドのコンディションは悪かったが、選手たちは最後まで元気に走りぬいた。全員が笑顔で試合を楽しんでいた。

FCコリア対コアラSCの試合

 FCコリアジュニア(東京都下の朝鮮学校初級部6年生選抜)と城北アスカFCの試合は1−1の引き分け。FCコリア(同朝鮮学校初級部5年生選抜)とコアラSCは、1−0でFCコリアが勝った。また、東京朝鮮中級部選抜と北区ジュニアユース選抜の試合も行われ、互いに譲らず3−3で引き分けた。

 朝鮮中級部選抜の康英敏監督(東京第5初中教員)は試合を振り返り、「互いにいい試合をしたと思うが、チームとしての完成度はまだ低い。攻撃はまずまずだが、守りに対する意識を高めるように練習で克服したい」と語った。

 「朝鮮学校のサッカー部とは十数年来の付き合いがある」と話す東京都北区サッカー協会の小倉功理事長。「これからもサッカーを通じて活発に交流していきたい」。

 在日本朝鮮人東京都蹴球協会の金光泰会長は、「歴史ある同大会には日本のさまざまなチームが参加してくれている。今年は朝高と朝大サッカー部がいい試合をして観客を楽しませてくれた。今後も朝・日親善のために、大会を継続させていきたい」と語っていた。(金明c記者) 

[朝鮮新報 2004.6.3]