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京都、FCワンコリア主催第1回サッカーフェスティバル開催

 第1回FCワンコリアサッカーフェスティバル(主催=FCワンコリア、代表・黄明浩=京都朝高サッカー部OB会会長)が4日、京都市南区の吉祥院運動公園球技場で行われた。京都シニアサッカーリーグに所属するFCワンコリアのメンバーが、ウリハッキョ生活とサッカーを通じて育んだ民族心、そのウリハッキョとサッカーに感謝し恩返しをするとともに、子どもたちを応援しようと開催した。大会では京都第1、2、3、舞鶴初級部の選手らで構成された「COREA FC」の4、5、6年生チーム、FCワンコリア、京都朝鮮中高級学校中級部と高級部サッカー部がそれぞれ日本のチームと熱戦を繰り広げた。

父母ら大声援

 開会式を待たずに午前9時から始まった大会。「COREA FC」が、太秦サッカースポーツ少年団との試合に臨んだ。

 「よっしゃ! 行け!」

 「あー、惜しい」

 出場している自分の子どもに大きな声援を送るアボジ、オモニたち。35度の炎天下、選手らもその声援に応えようと必死になってボールを追いかける。

激しく競り合う京都中高中級部と京都サンガジュニアユース

 大人顔負けのトリッキーなプレーには観客席から歓声があがり、女子選手のプレーにも声援と拍手が送られた。結果、4年生は1−3で敗れ、5年生は3−0で勝利、6年生は0−0で引き分けた。

 正午の開会式では、京都朝高サッカー部OB会の黄明浩会長(38)があいさつ。参加チームの選手らに記念ボール、Jリーグ京都パープルサンガの選手のサインなどが贈呈された。

 つづいて今大会を主催したFCワンコリアがアトムハーツと対戦した。京都社会人シニアリーグに参加しているチーム同士の1戦となったこの試合。FCワンコリアのメンバーは30代後半のアボジたちだが、相手選手らに負けじとグラウンドを走り回り、3−0で勝利をものにした。

 一方、京都朝鮮中級部は強豪の京都サンガジュニアユースと対戦したが、接戦をものにできず1−2で惜敗。京都朝高は大阪の柏原高等学校と対戦し、2−3で敗れた。

大会運営に感心

シニアのFCワンコリアとアトムハーツの試合

 FCワンコリアは、黄明浩会長(38)を中心とするシニアサッカーチームだ。京都社会人シニアリーグで優勝2回、準優勝1回の成績を収めており、今年で4期目となる。

 同チームが開いた今大会には、府下の各初級部サッカー部後援会、京都中、高サッカー部後援会、父母会、OB会も共催として加わった。

 府青商会ではスポーツドリンクを用意。初、中、高級部選手のオモニたちは冷やしうどんを準備し、参加チームの選手と関係者らにすべて無料で提供した。

 てきぱきと進められる大会運営には、参加した日本のチームの監督、選手、父母たちも感心。太秦サッカースポーツ少年団で4年生コーチを務める牧紀彦さん(30)は、「こんなに大勢の父母たちが集まって大会を企画しているのにはびっくりした。ワンプレーごとに大きな歓声が上がるパワーに圧倒された。大会に呼んでもらい、選手たちも楽しんでいたのでとてもよかった」と笑顔で語る。

京都パープルサンガJリーガーのサイン入り記念ボールをプレゼントされ笑顔の選手ら

 柏原高等学校サッカー部の山藤昌弘監督(38)は黄会長らと同期。小学校時代からのライバルで顔なじみだ。そんな縁もあって大会参加の要請を受けた。

 「(OB会)会長らの同期は小学校の頃からむちゃくちゃうまかったですよ。当時、府では敵なし。しかし(朝鮮学校は)全国大会に出られなかったので悔しい思いをしていたはずです。大会に来てみて、『まだまだがんばってるね』って感じでうれしい。サッカーにかける情熱を十分知った」(金明c記者)

京都朝高サッカー部OB会黄明浩会長、いい環境でサッカーを

[朝鮮新報 2004.7.15]