〈インタビュー〉 EAFF・U−14ユーストーナメントに朝鮮代表で参加の在日朝鮮人選抜梁相弘監督 |
7月6日から10日までグアム島で行われたEAFF(東アジアサッカー連盟)・U−14ユーストーナメントに朝鮮代表として参加した在日朝鮮人選抜を率いた梁相弘監督(在日本朝鮮人蹴球協会副会長・大阪朝鮮高級学校サッカー部コーチ)に、今大会に参加した感想を聞いた。 7月1日に千葉・検見川で結団式を行い、3日間の短期合宿を経てグアムへ出発した。現地でも2日間しか練習できず、短期間でチームをまとめなければならなかったが、「共和国代表」として国際大会に参加するというすばらしいチャンスに恵まれたこともあり、モチベーションは高かった。 14歳という成長過程であり、いろいろと難しい年齢でもあるため、同行した申元植コーチ(茨城朝鮮初中高級学校教員)とともに二人三脚で指導にあたった。 最初に取り組んだのは選手間のコミュニケーションであったが、初対面のはずの選手たちが何の違和感も持たずに打ち解け、まるで以前からチームメイトのようなとてもよい雰囲気。キャプテンの崔致元選手(神奈川朝鮮初中高級学校)を中心にまとまりのあるチームとなった。また、ポジションについても多少悩んだ部分はあったものの、なるべく選手本来のポジションでプレーさせた。 ミーティングは毎日行い、チームとしてどのような戦い方をするのか、すなわちチームコンセプトを確認することに多くの時間を割いた。攻撃、守備の共通理解を確認。選手たちの理解度は高かったと思われる。また、この年代ではとくに重要なフェアプレー精神を徹底させ、国家代表として正々堂々と戦おうとアピールした。 選手たちは、共和国の国旗を胸に掲げ、思う存分実力を発揮した。準優勝は18人が一丸となった結果だと思う。大会参加チーム中、唯一イエローカードを一枚ももらうことなくフェアプレー精神を貫いた結果、チームは「フェアプレー賞」を獲得した。私はあらためてウリハッキョ生徒たちのすばらしさを感じることができた。 選手たちは今大会を通じてすばらしい経験をしたと思う。これを糧に次の世代でも活躍できる選手に、そして将来的にはフル代表で活躍できる選手に育ってくれることを願う。 最後に、在日本朝鮮人蹴球協会の金清会長をはじめ役員の方々、そして選手を派遣してくださった学校関係者のみなさまに紙面を借りて厚く御礼申し上げます。そして、毎日のように差し入れを持って応援に来てくれたグアム在住のウリ同胞たち、本当にありがとうございました。 【試合結果】※試合は30分ハーフ ・7月6日 ・7月7日 ・7月8日 ・7月9日 ・7月10日 [朝鮮新報 2004.7.29] |