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〈04’インターハイボクシング〉 銅メダルの東京朝高愼泰徹選手、「よくがんばった」と監督

ミドル級の準々決勝で対戦した東京朝高の愼泰徹選手(左)と大阪朝高の尹善猶選手

 「兄を超える」ことを目標にしていたミドル級の愼泰徹選手。同じ準決勝で敗れた。

 銅メダル獲得にも涙しかなかった。

 大きな体ながらも、軽いフットワークで相手を翻弄して素早いパンチを放ち、準決勝まで進んだ。

 準決勝では、「倒したい」という気持ちがですぎたのか、打ち合いにいったところ、選抜チャンピオンの正確なパンチの前に敗れた。

 「努力が足りなかった」(愼選手)。表彰式では大粒の悔し涙を流した。

 兄の愼泰和さん(朝鮮大学校)は「ボクシングは2分間3ラウンドの瞬間瞬間が勝負だから」と、弟の健闘にも厳しいコメント。逆にそれが兄の優しさだったのだろう。

 東京朝高の李成樹監督は「相手の方が(実力が)上だった。それでもよくがんばった」と語った。

 ライト級の高真鴻選手は2回戦(1回戦はシード)で、相手の攻撃を巧みにかわしながらポイントを重ね判定勝ち。

 だが、3回戦で強豪日章学園高校(宮崎)の坂元鉄矢選手の前に敗れ、ベスト16止まりだった。

 高選手は「気持ちと体がバラバラだった」と悔しそうに語った。

 東京から応援に駆けつけた両親は「ここまでよくがんばった」と述べた。(文=李泰鎬記者、写真=盧琴順記者)

[朝鮮新報 2004.8.5]