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〈在日朝鮮学生中央体育大会〉 中級部サッカー、東大阪が無失点で連覇

 サッカー中級部の部では、東大阪が2年連続で優勝した。2位は神戸。決勝でPK戦のすえ、涙を飲んだ。3位は茨城、群馬、新潟の合同チームだった。

 競技には、2つの合同チームを含む33校29チームが出場した。「西高東低」と言われる状況で、関東勢の巻き返しが期待された。前回の覇者で、全国中学生サッカー大会ベスト16の東大阪中級を下すチームが現れるのかにも注目が集まった。

決勝戦の東大阪対神戸。両チームともゴールキーパーの活躍が光った

 東大阪は2回戦4−0(西幡)、3回戦5−0(東京第1)、準決勝4−0(埼玉)と、圧倒的な実力差で決勝に駒を進めた(1回戦はシード)。

 神戸は1回戦4−0(広島)、2回戦1−0(京都)、3回戦2−0(北大阪)、準決勝3−1(茨城、群馬、新潟合同)と、同じく安定した試合運びで決勝に進んだ。

 決勝は両者とも決定的な場面を作りながらも、相手のディフェンスに阻まれ、0−0のままPK戦へ。東大阪ゴールキーパー金將輝選手のファインセーブなどで、東大阪が無失点優勝を遂げた。

 ディフェンスの沈賢武、孫景満選手は「初めから無失点優勝を目指していた。負ける気はしなかった」と、王者らしくコメント。

 東大阪の朴秀勇監督は「選手たちは4月からずっと休みなく試合をしてきた。苦しい中で一つになってよく戦った」と語った。

 敗れはしたものの、王者をあと一歩のところまで追い詰めた神戸。前回3位から着実に順位を上げてきた。

 選手たちは「くやしい…」とうつむき涙したが、観客らは惜しみない拍手を送った。

 茨城、群馬、新潟合同チームの快進撃にも注目が集まった。3回戦では前々回優勝、前回2位の愛知を破った。

 埼玉との3位決定戦を制した同チーム。選手たちは体いっぱいに喜びを表現した。応援団からは大会一の大きな声援が送られていた。

 一校で出場することが困難なため結成された合同チーム。互いの学校が遠いといった悪条件を抱えながらも、合宿を重ねて大会に備えてきた。選手たちは「みんなで楽しくサッカーできたことがうれしい」と口をそろえた。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2004.9.8]