〈在日朝鮮学生中央体育大会〉 関西勢の圧倒的な強さが目立ったバレーボール |
中、高級部バレーボール競技部門では、今年も関西勢の圧倒的な強さが目立った。高級部部門では昨年と同様、大阪朝高がアベック優勝を果たした。中級部男子部門では東大阪が尼崎を破り優勝。同じく関西対決となった女子部門では尼崎と西播が対戦し、尼崎が優勝をさらった。 今回、中級部女子部門には14チームが出場した。 「打倒常勝東大阪」をスローガンに尼崎、西播の選手たちは、1年間辛い練習を重ねこの日の決勝戦を迎えた(東大阪は準決勝で尼崎に破れ、3位)。
試合は終始、一進一退の攻防戦が繰り広げられ、1セット目は尼崎が西播を25−23で下した。2セット目は西播が尼崎を25−19で抑え、その勢いで3セット目も14点までリードしたものの、尼崎が正確なレシーブ、トス、迫力あるアタックで順調に点数を重ね、25−16で逆転。セットカウント2−1で悲願の金メダルを手にした。 学校に体育館がないため、夏休みの練習はいつも日本学校の体育館を借りて行っていたという尼崎。「体育館を借りることができたのは、日本の先生たちとの交流を大切にしてきたから」と朴信子監督は振り返る。対戦した日本学校には試合後、積極的にアドバイスを受けた。 「初めはプライドが邪魔して、(アドバイスを)頼むのに躊躇した。でも他から意見を聞くのは大事。共通の話題を探し、仲よくしていった」と朴監督。練習では主にレシーブを強化させた。 試合後、朴監督は、「尼崎でバレーを教えて6年目。これまで3回準決勝で負け、決勝に上がることができなかっただけに、感無量だ。選手たちは苦しい練習にも耐え、よくついてきてくれた」と涙ながらに話し、「試合は最後までわからない。これからも精神面を鍛え、尼崎バレー部の伝統を守っていきたい」と決意を語った。 主将の呉明香さんは、「2セット目で負けた時はショックだったけど、みんなが自分を信じて楽しくプレーした結果が優勝につながったと思う。とてもうれしい」と笑顔を見せた。(崔良先記者) [朝鮮新報 2004.9.8] |