〈在日朝鮮学生中央体育大会〉 バスケットボール、女子は30年ぶりに大阪朝高が優勝 |
参加校は3チームと例年にくらべ少なかったが、選手たちの闘志あふれるプレーが会場をわかせた。高級部女子バスケット競技は2、3の両日、駒沢体育館で行われた。 試合は2日に予選リーグを行い、大阪が76−69で神戸に、81−76で東京に勝利し、1位で決勝進出。76−73で東京に勝利した神戸が予選2位、東京が予選3位になった。最終日の3日には決勝進出をかけ神戸対東京の間で試合が行われ、接戦のすえ、神戸が決勝進出を決めた。 決勝戦は、大阪対神戸。試合開始直後から両チームともスピード感あふれる攻撃、スリーポイント、センタープレーなど目の離せない接戦を繰り広げた。 第1クウォーターではまず、神戸が16−11でリード。大阪が必死でボールを追いかけハーフコートのディフェンスでプレッシャーを与え、カットから速攻を活かし確実なシュートで逆転し、34−31で前半を終えた。後半戦に入っても両チームとも気を緩めることなくチームワークの良さを発揮し、試合は68−68。最終クウォーター残り1分、観客が固唾を飲み見守る中、大阪がスリーポイントを決め71−68で30年ぶりに優勝した。
金采玹監督は「いろいろと難しい面もあったが選手たちが練習成果を発揮し常に強い心で一致団結した。選手たちが努力した結果だと思う。学父母、関係者の方々にも感謝したい」と語った。もともとは男子の監督。今年4月から女子も任された。女子1位、男子2位の好成績を残したことがうれしく目に涙を浮かべていた。 チームを支えてきた呉純恵主将は「4月から男子と一緒に練習するようになり、いろいろアドバイスももらったし力もくれた。金監督、嚴康秀コーチ、康静愛前監督の期待に応えるためにも絶対優勝することをチームで誓った。今日はほんとに良い試合ができうれしい」。 センタープレーで活躍した金敬子副主将も「チームのできは良かった。30年ぶりの優勝を果たしたこの結果を後輩たちが受け継ぎ、これから新しい記録を作っていってほしい」と喜びを語った。 一方、高級部男子は、東京が大阪に105−82で勝利し2年ぶりの優勝を果した。 東京朝高の李学道主将は「去年は決勝にあがれず悔しい思いをした。一丸となってチームの欠点を探し、まず学校生活から改めようと決めた。遅刻、勉強、規則の面で模範になることを目指し、練習以外でも団結した結果が強いチーム作りにつながったと思う。優勝できて感無量だ」と喜びを語った。 中級部男子は、8月に行われた府の私学大会で優勝した京都が圧倒的な強さを見せ優勝。中級部女子は熱戦のすえ、東京第4が優勝した。(盧琴順記者) [朝鮮新報 2004.9.8] |