〈AFC・U−17サッカー選手権〉 朝鮮選手団のリ・ヒヨン団長、パク・フィサム監督に聞く |
目指すは北京オリンピック AFC(アジアサッカー連盟)U−17サッカー選手権大会に出場している朝鮮サッカーチームが、準々決勝で優勝候補の南朝鮮に勝ち、準決勝に進む活躍を見せている。青少年世代の育成と全般的なレベル向上のために、朝鮮サッカー界ではどう取り組んでいるのか。リ・ヒヨン団長(朝鮮サッカー協会副書記長)とパク・フィサム監督に話しを聞いた。 −今回の代表チームが結成されたのはいつか。また、育成システムはどうなっているのか。 2003年7月に結成された。全土で行われる選抜競技で選ばれた選手たちで構成されている。授業終了後、平壌市の体育団で練習している。 練習は10〜12歳、13〜14歳、15〜16歳の3部門に分かれて行われる。青少年世代のサッカー人口は、男女合わせて1万人を超える。 国内競技も頻ぱんに行われている。代表的な大会としては、4月の学生大会、8月の、各道で選抜された選手が平壌に集まって開かれる大会がある。 −青少年世代で克服すべき課題は。 サッカーを身近なものに感じられるようにすることが重要だ。 基礎的な技術の向上にも力を入れている。これが競技の結果を左右する決定的な要素となるからだ。 監督の資質を高めることも重要だ。AFCと連携し、講習も頻ぱんに行っている。1999年からは、国内のサッカー関係者を対象に、国際監督資格の取得講習などの各種講習が本格的に行われるようになった。8月にはA級監督講習、9月にはAFC主催の再教育講習が行われ、B級監督講習も年内に2回、予定されている。 −今後の目標は。 ずばり2008年の北京オリンピックだ。現在16歳の選手たちは4年後、20歳を迎える。精神的にも技術的にも大きく成長しているだろう。今回の代表選手の中からも、多くがオリンピック代表に選ばれるはずだ。(リ・ヒヨン団長) 監督に就任して1年になる。今回のチームの特徴は、ディフェンスが強く、スピードがあること。 しかし、まだ16歳ということもあり、国際経験が決定的に不足していて、すぐに興奮してしまうところが弱点だ。 予選リーグの日本戦、中国戦を振り返ってみても、緊張と興奮からいい試合ができなかった。 選手が冷静になって試合に臨むためには、監督とコーチの指導能力も重要になってくる。 今後、青少年世代の選手たちの技術を向上させ、国際競技の経験を積み、監督、コーチの能力を高め、朝鮮サッカーを強化していきたい。(パク・フィサム監督) [朝鮮新報 2004.9.16] |