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〈06年ドイツW杯アジア予選〉 アジア8強にわく市民 平壌新聞大きく報じる

 【平壌発=姜イルク記者】朝鮮の男子サッカーが、06年ドイツW杯出場に向けて最終予選への進出を決めたことを、朝鮮のメディアは大きく報じている。

 平壌新聞17日付は、「わが国の男子サッカーがここ数年急速に発展し、アジアの強豪勢に並んだことを示すものとなった」と指摘。「わが国スポーツ界の誇らしい勝利と言わざるをえず、このニュースに接した人民は、祖国の栄誉のためにたたかった選手たちに祝賀を送っている」と述べた。

 「アジア8強戦に進出したわが国男子サッカーチーム」と題したこの記事は、66年の第8回W杯イングランド大会で優勝候補と目されたイタリアを下し、世界の8強に名を連ねたのをはじめ、80年代末までアジアで無視できない強豪として名を馳せていたことについて紹介した。

 その後朝鮮の男子サッカーは、90年代初頭から国が困難にぶつかったことで国際競技への参加回数が急激に減り、足踏み状態になったが、ここ数年は飛躍への礎をひとつずつ積み上げ、上海4カ国国際スポーツ大会、タイ国王杯国際サッカー大会、世界軍隊総合スポーツ大会などで強い姿を取り戻したと指摘した。

 また、精神的、肉体的、技術的に急速な発展を遂げている男子サッカーチームの姿はアジア地域予選で余すところなく発揮されたと述べながら、最終予選進出が決まるまでの過程を紹介した。

 朝鮮では最近、有能なサッカー指導者を育成する目的で、アジアサッカー連盟が主催するA級監督講習(8月2〜24日)を開くなど、強化プログラムを積極的に進めており、海外にプロ選手を派遣する留学計画も上程されている。

国内リーグ戦も

 一方、国内競技も活発に行われている。イエメン戦前日の12日からは、4.25、鴨緑江、月尾島など12クラブが参加のもと、選手権大会が始まった。17日までに組別リーグ戦を終え、26日からは決勝トーナメントが行われている。

 W杯最終予選進出を機に、市民たちの間でも「強豪朝鮮の復活」に対する期待がふくらんでいる。

 市民たちが1次予選突破のニュースに胸を躍らせる中、サッカー愛好家も大きな期待と関心を寄せている。彼らは、男子サッカーの活躍について語りながら、チームの長点と欠点を彼らなりに分析している。

 70年代、日本での競技で強豪を次々と倒した「赤い稲妻」に属していたあるメンバーは、「最終予選では、地道に技術を磨いてきた朝鮮の実力がどのくらいのレベルに達したかが試される。必ず本大会に出場してほしい」と興奮した口ぶりで語った。

 また、サッカー以外の大会も盛んに行われている。10日現在、重量挙げ、水泳、アーチェリーの3種目で18の国内新記録が樹立された。

[朝鮮新報 2004.10.28]