〈第31回在日本朝鮮人柔道選手権〉 団体、個人とも大阪勢が活躍 |
第31回在日本朝鮮人柔道選手権大会が8日、大阪朝鮮文化会館で行われた。大会には、2003年の世界柔道選手権大会などに朝鮮代表として参加した経験もある金泰義選手(大阪)をはじめ、東京、大阪、京都の柔道協会などから約30人の選手が参加した。 オール一本勝ちの金泰義選手
大会では、総当りによる団体戦(5対5)とトーナメント方式の個人戦(無差別)が行われた。 団体戦には大阪、朝青東淀川、京都、東京、朝鮮大学校の5チームが参加。圧倒的な実力差を見せつけた大阪が全勝で優勝した。2位は東淀川、3位には京都が入った。 個人戦でも大阪の活躍が光り、ベスト4までを大阪の選手が独占。互いの出方を知り尽くした選手同士、熱戦を繰り広げた。
決勝進出をかけて戦った金一虎選手と高孝義選手の準決勝は、両者一歩も引かぬ接戦で、延長戦まで決着が着かず判定に。スタミナで優った金一虎選手が決勝進出を勝ち取った。もう一人のファイナリストは、前評判どおり金泰義選手。すべて試合開始数秒での一本勝ちで勝ち上がった。 決勝戦でも金泰義選手の強さが光った。見事一本勝ちで優勝を修め、最優秀選手にも選ばれた。 金泰義選手は「(技や技術的な面で)課題にしていたことができた。平壌で行われる国際大会(来年開催予定)に代表として参加できるようがんばりたい」と決意を語った。 北京五輪視野に発掘、育成を
「北京オリンピックに在日同胞選手を」−関係者たちが口にする合言葉だ。 関係者らは「(オリンピックを目指すには)全体のレベルの底上げが不可欠。有能な選手を発掘・育成し、国際経験を積ませる必要がある」と語る。 在日本朝鮮人柔道協会の玄昌貴会長は「参加選手の数は減っているが、地域の柔道協会が惜しみなく応援してくれる。平壌で行われる国際大会に在日同胞の代表団を結成して参加できるようにしたい」と語った。(文=李泰鎬、写真=盧琴順記者) [朝鮮新報 2004.11.11] |