第12回関東地方秋季籠球選手権 東京がアベック優勝 |
第12回関東地方秋季選手権大会が10月3日、東京朝高(東京都北区)体育館で男女13チーム、170人が参加し行われた。大会に協力する名目でバスケ専門店「パワーハウス」からの提供もあった。一般の地方大会としてはまずまずの参加人数であったし、とくに朝鮮大学校女子チームの参加は喜ばしかった。 毎回東京籠球団と熱戦を繰り広げ、優勝を狙う朝鮮大学校男子は、大学リーグと日程が重なり残念ながら不参加だった。 男子 決勝では、パワープレー、スピードある速攻で終始東京がリード。神奈川を下し難なく優勝した。 接戦で「籠遊会」に敗れはしたものの、近年毎回大会に参加している関東教員チーム(自称BCコリア)の躍進ぶりも目を引いた。中央大会への強い意気込みを感じた。 女子 終わってみれば東京の圧勝だった。前半のビハインドをあっさりと跳ね除けてしまう東京のディフェンスを崩すのは無理なのか。決勝戦をじっくり見ながら、東京の連勝を止める策もあるのではと思ったが、強さの秘密の一つは、バスケには必要不可欠な「スタミナ」とビジョンの広さだろう。 技術も大切だが、それを活かす基本が最も大切だと観客は感じたはずだ。決勝で敗れはしたものの、準優勝のオンマーズはつねに他チームを脅かす存在。その粘りと経験は簡単には真似できまい。さすが「オンマ」とでも言おうか。 第29回中央籠球大会 【男子1部】 【男子2部】 【女子】 【男子個人賞】 【女子個人賞】 【男子】 大阪 外角からのシュート、幅広く力強いインサイドプレー、若いプレーヤーの走力を束ねるガード。どう言う展開でゲームメークするのか楽しみだ。昨年の一点差での惜敗を晴らすべく練習に励んでいる。 朝鮮大学校 関東大学リーグ4部残留を決めた勢いをどう活かせるか。昨年に比べ小粒になった感は否めないが、豊富な運動量、早い展開のバスケは他チームにとって厄介であろう。個々のプレーをしっかりと、忠実にこなすことが鍵だ。 兵庫 シューター中心の若いチームだが、どこまで粘りのプレーをできるかが大切。予選での活躍が期待される。 愛知 有能なプレーヤーが多く、チーム力は高い。いつも後一歩の所で決勝進出を逃しているだけに、チームのまとまりがほしい。 京都 ここ数年は低迷しているが、若い力が戦力になれば期待が持てるチームだ。新戦力が登場するのか。 神奈川 来年度、地元開催の準備を協議会全体として進めているだけにチームの結束は強い。若手も増えた。これから期待されるチームだが、旋風を巻き起こしてほしい。 埼玉 選手層の薄さを補うスタミナをつけ試合に挑みたいところだ。若手や新戦力も補充すべき。 【女子】 京都 走力のある若手とベテランがうまくマッチしている。当たり出したら止まらない外角シュートは脅威だ。予選突破し決勝で東京と対戦したい。 兵庫 発展途上のチームではあるが、若い選手の能力は非常に高い。個々の能力を高め大会に挑みたい。 大阪 若手選手が意欲的に練習に励んでいる。これからが期待されるチームだ。 愛知 ガードを活かし、選手の走力とスタミナをつけ、試合に挑みたい。 朝鮮大学校 センタープレーヤーを中心にまとまっているが、何と言っても選手5人ではきつい。練習量も増やすべきだ。 大阪オンマ―ズ 今年度ママさん全国大会Dブロック優勝の勢いで決勝進出を狙いたい。 ※大会は13、14日に大阪で開催。同内容は大会前の分析 日程 ・第20回東京都区部選抜バスケットボール大会(東京初級部選抜) ・初級部第8次、中級部第25次関東地方籠球選手権大会 編集後記 「アンスポーツマンライクファール」 小学、中学ではほとんど見られないが、高校、一般の試合ではしばしばみられるのが「アンスポ」。 スポーツマンらしくない行為ということだが、一生懸命ディフェンスをするがために生じてしまった場合は仕方がないにしても、第4クォーター終了前など、故意にこれをする場合が少々目立つ。ご存知の通り2スロー+ボール保持のおまけつき。逆にもったいない気がするのは私だけだろうか。ほかにもジャッジに対するアピール、ベンチの暴言などはただの感情的発言であって、ムードを崩すだけ。 中体連、高体連の公式試合では許されないアピールをできてしまう(?)ウリ大会。公認審判や、資格を持った審判はルールにのっとりジャッジを下しているだけに、とくにプレーヤーからの抗議は心痛い。 近年、中央大会や地方大会でも公認や大学審判部を動員する場合が多いが、彼らに失礼がないよう、ジャッジに従い、ワンタッチの時やフリースローの時には軽く一礼ぐらいはすべきだ。「プレーヤーのマナー」これまた大切であると思うこの頃である。(康) ※各地方協会、協議会へ 中体連、高体連などの情報をお待ちしております。 がんばっている学生、プレーヤーをもっと応援していきましょう。結果より過程を大切にしてあげましょう。 [朝鮮新報 2004.11.18] |