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〈第33回在日本朝鮮人バレーボール選手権大会〉 男女共に総連大阪が優勝

 「第33回在日本朝鮮人バレーボール選手権大会」が12月4、5の両日、兵庫県の尼崎市記念公園総合体育館で行われ選手、関係者ら約170人が参加した。大会には、男子4チーム(総連大阪、総連兵庫、総連東京、朝鮮大学校)、女子6チーム(総連大阪、総連兵庫、総連東京、東海排球団、京都・滋賀合同、朝鮮大学校)が出場。熱戦を繰り広げた。

●男子●

優勝した総連大阪男女

 4チーム総当り形式で行われた男子の部では、朝鮮大学校が昨年2位の総連兵庫を下して勢いにのり、続いて総連東京にも勝利し決勝進出を決めた。

 一方、総連大阪は、チームの半数が若い選手にもかかわらず、順調に勝ち進み決勝に進んだ。

 総連大阪対朝大の決勝戦は、最終セットまでもつれこむ激戦となった。

波乱の幕開けとなった総連兵庫vs朝鮮大学校

 まず総連大阪が1セットを先取。連取すれば優勝というところで朝大が2セット目をとり、セットカウント1対1で並んだ。

 3セット目に入り、朝大は呉敬訓選手のブロック、張福満、金性弘選手のスパイクで奮闘するも、総連大阪は諸政樹選手の強烈なスパイク、金昌由選手の華麗なトス回しで相手ブロッカーを翻弄し、勝利を勝ち取った。

 総連大阪の趙登衍主将は今回の大会をふり返って「毎年バレー人口が減っていくのが心配。バレー経験者、OB・OG、指導者が後輩を指導し、バレー界を盛り立てる気持ちを持つことが大事だ」と感想を述べた。

●女子●

熱戦を繰り広げた女子決勝(総連大阪vs総連兵庫)

 女子の部は、3チームずつ2ブロックに分かれての予選リーグの後、順位決定戦が行われた。予選リーグから熱戦が繰り広げられたすえ、総連大阪、総連兵庫がともに決勝に進んだ。

 決勝戦では総連大阪の辺美礼、姜順華、林奈穂選手が大活躍。2年連続で優勝した。

 今大会では、東海排球団が大健闘し3位に入賞。ここ数年メダルに手が届かなかった同チームは、今年に入り、選手個人の技術を練磨し、チームの団結力も向上した。結果、3位入賞という結果に結びついた。

見事最優秀選手に輝いた諸政樹選手(右)と辺美礼選手

 開会式では、在日本朝鮮人バレーボール協会姜秀宗会長が「初級部の児童から女性同盟オモニまで!≠スローガンに、バレーの大衆化と各級学校のレベルアップに積極的に取り組んでいこう」とあいさつした。

 大会には、会場となった尼崎市の白井文市長からもメッセージが送られた。

 大会初日には日朝親善試合として、尼崎東朝鮮初級学校対大庄北バレーボール少年団、尼崎朝鮮中級学校対尼崎市立大庄北中学校の試合が行われ、ともに朝鮮学校側が勝利した。(李幸英記者)

▼試合結果

【男子】
 優勝:総連大阪
 2位:朝鮮大学校
 3位:総連兵庫

【女子】
 優勝:総連大阪
 2位:総連兵庫
 3位:東海排球団

【最優秀選手】
 男子:諸政樹(総連大阪)
 女子:辺美礼(総連大阪)

【優秀選手】
 男子:金昌由(総連大阪)、安徹洙(総連兵庫)、姜承福(総連東京)、張福満、金性弘(以上朝鮮大学校)

 女子:姜順華、林奈穂(以上総連大阪)、李愛純(総連兵庫)、権香淑(東海排球団)、金英淑(朝鮮大学校)

[朝鮮新報 2004.12.9]