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〈第22回福岡国際女子柔道〉 惜しくも腰痛で欠場−ケ・スニ選手(24)に聞く

 11、12の両日にかけて行われた第22回福岡国際女子柔道選手権大会に朝鮮の4選手が出場した。57キロ級で出場予定だったが、腰痛で惜しくも出場を取りやめたケ・スニ選手(24、朝鮮体育大学博士院生)に話を聞いた。

 −残念ながら今大会には出場できなかったが、ケ選手の活躍に期待した同胞たちは多かった。同胞たちに一言。

 ケ選手 今回、日本で良い試合を行い、同胞たちに喜びを与えたかった。負傷によって試合に出場できなくなり、本当に申しわけないと思っている。治療に専念し来年のカイロ世界柔道選手権大会、2008年の北京オリンピックには必ず出場し、同胞たちの期待に応えたい。

 −オリンピックで3回連続メダル獲得を果たした。その強さの秘訣は?

 ケ選手 技術や肉体よりも精神力が基本。自分の名誉のためではなく、祖国と民族のために捧げたいという精神的覚悟があるからこそ、想像を超えた力や能力を発揮することができる。その結果、好成績を得ることができたのだと思う。

 −今年のアテネオリンピックで3個目のメダルを獲得したが?

 ケ選手 全部金メダルが欲しかった。残念ながらそのようにはならなかったが、もう1度金を祖国に持ち帰りたい。

 −朝鮮には現在、女子柔道選手はどのくらいいるのか。

 ケ選手 正確な人数はわからないが、多いと思う。

 −ケ選手のようになりたいと、柔道を選択した後輩たちも多いのでは? モランボン区域体育クラブでは後輩たちが増えていると聞いた。後輩たちに教えることもあるのか?

 ケ選手 1、2回教えたことはあるが、自分自身にも不足点が多いので、自分の練習が先だ。肉体的に鍛え、練習をより多く重ねるため、食事も普通の女性より多く取っている。特に好きなのは麺類。最高で5杯食べたことがある。

 −練習は一日にどれくらいやるのか。また、休日はどうやって過ごすのか?

 ケ選手 練習は一日5時間程度。休暇は週に1、2回もらっている。1人で音楽を聴いたり、のんびりと過ごすことが多い。次の日の計画を立てたりもする。目標を達成し、成功するまではそうした生活が続くと思う。

 −これまで、充分に成功してきたのではないのか?

 ケ選手 まだ自分が求めているほどの水準には達していない。北京での金メダルも残っている。それが最終目的だ。

 −在日同胞や朝鮮学校生徒たちとの交流会が催され、ケ選手のサインを求める生徒たちもたくさんいたが。

 ケ選手 私をそうして応援してくれるのは、柔道を一生懸命やって、金メダルを獲得してほしいという期待の表れだと思う。サインを求められたのはすごくうれしかった。日本に来たら同胞が誠意を尽くしてくれるから、何も不自由することはない。(文聖姫記者)

[朝鮮新報 2004.12.16]