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初・中バスケットボール関東大会 来年1月8〜10日に開催

 在日本朝鮮人東京都バスケットボール協会が主催する第8回在日本朝鮮人関東地方初級学校バスケットボール選手権大会と、第25回在日本朝鮮人関東地方中級学校バスケットボール選手権大会が来年の1月8〜10日にかけて行われる。会場は、初級部が東京中高体育館(8〜10日)、中級部が草加市健康都市記念体育館(8日)、朝鮮大学校体育館(9日)、東京中高体育館(10日)で行われる。

大会の展望

 【初級部】 男子ヘバラギCUP優勝で勢いづく名古屋に対し、準優勝の西東京第1、準決勝で涙を飲んだ東京第5がどう攻め崩すか、ディフェンスのシフトをどうひくのかが見所だろう。とくに、選抜試合で活躍している西東京のセンター、東京第5のガード陣のプレーは見逃せない。男子はガチンコのトーナメント戦であるだけに一戦一戦における戦略、メンバー構成も考えるべきだろう。1回戦の名古屋対埼玉も好カードだ。

 女子では予選リーグで試合が行われる。夏のチャンプ東京第3、準優勝の東京第2、3位の東京第4と、実力差はあまりない。各チーム数段実力を上げてくる筈だ。2部優勝の埼玉も要注意チーム。冬は群馬初級も参加する。接戦を制する精神力と体力をつけたのはどのチームなのか。予選から熱戦が繰り広げられるだろう。

 【中級部】 今年の男子は混戦模様! トータルバランスで他を圧倒する神奈川、高さで攻める東京第5、東京第1、パスワークが魅力の朝中、埼玉、西東京第1、速攻主体の東京第4、どのチームも最後の大会に向け、力を蓄えてきている。1回戦の魅力はなんといっても東京第5対東京第四、東京第1対埼玉! 高さでは圧倒的不利な第4、スピードでかき回せるか? またエース不在の東京第1に埼玉が挑む。もう一つのブロックでは神奈川が頭一つ抜けた感じがある。しかし東京朝中、西東京第1も負けてはいない。どこが決勝に進むのか今から楽しみだ。

 女子は今年度対ウリハッキョ全勝中の東京第4が今大会も勝ち抜くのか見ものである。注目チームはなんと言っても千葉だ。過去2大会(関東大会、中央大会)は不運にも優勝筆頭の東京第4と当たり、実力を発揮する前に苦汁をなめさせられた。

 中央大会3位の東京第1、昨年度覇者東京朝中、準優勝埼玉と同じブロックで打倒東京第4に燃える。そのほかにも、東京第5、西東京第1、群馬、川崎が一丸となって覇権を狙う。栄光をつかみ取るのはどのチームなのか、予想は困難だ。

 【事務局】 前年度より人数が増えているのは大変うれしい。450人を超える参加選手が個々の目標を持ち、一生懸命試合に挑む姿を期待している。10日の東京朝高で行われる、初級、中級部の決勝戦は見逃せない。年始早々の大会だが、練習にいっそう専念してほしい。

 【編集後記】 日本バスケ界で知らない人はいないであろう、名門能代工業出身の田臥選手がNBA初の日本人プレーヤーとしてデビューした。

 「ウリナラの選手、在日の同胞でNBA選手はいないの?」と、子供たちに質問される。残念ながら、1人もいない。

 朝・日の関係改善、国際化社会における同胞達の生活と権利など、近年、多方面的に進展はあるが、問題点は2つ。

 在日の学生たちが朝高、朝大卒業後に入団できる実業団、JBLチームとのパイプ作り。幸いバスケも、Jリーグや、Vリーグのような日本プロリーグを発足することになった(実際、始まらないとわからないが…)。

 子供たちにおいては、日本の学生に負けない技術とスピリッツを持つこと。ほかにもいろいろあるが、いつの日かテレビの前で在日の選手たちを見る日も、そう遠くはないだろう。

 大人も学生も未来へのロマンを持ちながら、「今」をもっと大切にプレーしていきたい。

[朝鮮新報 2004.12.16]