大阪朝高ボクシング部 創部30周年の祝賀会 |
大阪朝鮮高級学校ボクシング部創部30周年祝賀会が11日、ホテルアウィーナ(大阪市天王寺区)で行われ、OB約100人をはじめとする来ひん、学父母、関係者ら約180人が参加した。
会ではまず同実行委の高栄植会長(OB会会長、7期)があいさつした。会長は、1974年に何人かの有志からなる同好会からボクシング部が出発した当時は立派なリングもなく、練習道具も部員たちが持ち寄った何組かのグローブとサンドバックがあるだけで、監督、コーチもいない中、練習をしていたと語った。当時の一番の問題は公式試合に出られなかったことだという。 しかし、94年から高体連主催の公式戦に初めて参加が認められて以来、「11年連続でインターハイ及び全国大会に選手を送り込むなど、今までに7人の全国高校チャンピオンを輩出している」「2002年西日本新人王に輝いた李光輝君をはじめ、近年プロで活躍する卒業生も増えている」などと選手、卒業生などの活躍について触れた。 そのうえで、「1世、2世たちが築き上げてきた民族教育を発展的に継承し、日本をはじめ国際社会発展に寄与する人材育成に協力していく」などと語った。 来ひんとしてあいさつした府高体連ボクシング専門部の岡田成二委員長は、大阪の日本の高等学校ボクシング選手たちを引っ張っているのはまちがいなく大阪朝高だとしながら、一生懸命練習して、これからも引っ張って行ってほしいと強調した。
会では総聯大阪府本部の金奉亨委員長が祝杯の辞を述べた。 また、今年度インターハイ学校対抗3位となった同校ボクシング部の李裕一主将、ライト級で優勝した朴忠南選手、今年度全日本アマチュア選手権ライト級で準優勝した朝大ボクシング部の李冽里選手(大阪朝高出身)らが表彰された。 前世界チャンピオンの洪昌守選手(東京朝高ボクシング部出身)もスピーチを行い祝賀ムードに花を添えた。 2期主将の康聖国さんは、「民族教育の花園で立派に育った選手たちを誇りに思う」と語った。 30周年祝賀会の話が持ち上がったのは昨年12月。以来、18人からなる実行委員会が中心となって1年間かけて準備を重ねてきた。その間、名簿も整理し少なからぬOBも探し当てた。 大阪朝高ボクシング部の梁学哲監督は「より飛躍をめざし、40年後も50年後も朝高ボクシング部の歴史を守り輝かせていくべきだ。今回はその良いきっかけになった」と話した。 [朝鮮新報 2004.12.23] |