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山で元気!−嵐山・小倉山(京都府、327m)

紅葉の名所、清滝で記念撮影する「山遊会」メンバー

 紅葉シーズンの京都は、人、人で溢れかえる。嵐山、嵯峨野は、週刊誌を抱えた若い女性、観光客で溢れている。ああ、いやだ! この時期の常寂光寺、祇王寺、落柿舎のあたりを歩くのは。

 朝大5期卒業生も皆60半ばを過ぎている、毎日が日曜日。紅葉シーズンになると、紅葉・京都の穴場はないのか、出かけたいと電話をかけてくる。それでも義理堅い私は「山遊会」の遊びの達人、猪狩りを趣味にする幹事と会長に相談する。早速彼らは、亀岡と京都の山間部の獣道の紅葉を踏査しようと言う。

 11月23日、京福電鉄、嵐山に集合した留学同京都OB「山遊会」の8人、嵯峨野・野宮神社の竹林地帯、人を掻き分け、嵐山公園から小倉山の山道を登る。40分ほどで頂上に着く。ここからの眺望は、渡月橋、大きくカーブする桂川が箱庭のように見える。同じ嵐山なのに人は皆無だ。

 六丁峠から落合への下りは、車道を歩くが、落合から清滝までの渓流を金鈴峡と呼ぶほどに、渓谷美と紅葉が美しい。清滝の河原で恒例のテッチャン鍋をはじめる。澄んだ空気、清流と岸壁、緑の中に黄色、橙、赤の見事な紅葉、これだけそろった河原での食事。遊びの達人の真骨頂だ。まっ赤に燃えるような楓をバックに記念写真を撮り、高雄を目指し出発。ここから高雄までの清滝川を錦雲峡と言い、東海自然歩道に指定されている。

 紅葉で有名な、高雄に近づくにしたがい人影が多くなる。高雄・神護寺には団体の観光客が多いので素通りする。槙尾西明寺は人も少なく、静寂な気分で紅、黄葉を愛でることが出来た。栂尾高山寺は杉の大木が生い茂り、日中でも薄暗い荘厳さが漂う山寺だ。薄暗い木立の紅一点の紅葉は、山水画の掛け軸だ。山有り、谷有り、谷川に映る紅葉、このコースを京都・紅葉の穴場にしよう。

【コースとタイム】京福電鉄・嵐山駅〜嵐山公園〜小倉山〜六丁峠〜落合〜清滝〜高雄・神護寺〜槙尾西明寺〜栂尾高山寺〜JRバス京都駅8キロ、4時間。(11月23日、登山クラブ「山遊会」幹事、金相煥)

[朝鮮新報 2004.12.24]