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「もうすぐ運動会」

 直線は申しわけ程度で、ほとんどカーブラインの100m徒競走は、走力だけではなく、カーブを乗り切るテクニックが要求される。子どもたちは器用にもこのカーブをしのいでいく。

 普段でも、わが子がこころなしか体を傾けてはしるのは、このカーブに慣れ親しみすぎたせいではないかと、疑ってみたりもする。(笑)

 初めて見た人はこの運動場の狭さに驚くだろうが(私もそうだった)、慣れてくると狭いからこそ味わえる運動会での一体感が、なんとも心地よい。

 ソンセンニムたちの演出もあいまって、アットホームで楽しいウリハッキョの運動会がみんな大好きだ。

 広いところを借りてはどうかと言う話も出るそうだが、やはり狭くてもウリハッキョの運動場でやりたい。で、今年も落ち着いたとか。

 狭いゆえに運動会観覧席の、場所とり合戦も熱を帯びるようだ。

 去年は8時開門、それ以前の場所とりはご法度とされていた。

 がしかし、8時前から色とりどりのレジャーシートが、運動場最前列席の半分を埋めていた。

 大半の父母は指定通り、8時の開門を待ってシートを敷いた。ベストポジションでわが子を見たい親心はみな同じ。

 今年はハッキョが示す注意事項にしたがい、前もってオモニ会でも協力をお願いすることにした。

 もうすぐ運動会。当日八時、ハッキョのルールに従って整然と並び開門を待つ学父母の列に、私は笑顔で並びたい。(厳廣子、オモニ会会長)

[朝鮮新報 2004.9.27]