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各地で20歳の同胞青年を祝う 同胞社会の未来を開拓

 10日の「在日朝鮮青年の日」にちなみ、20歳を迎えた同胞青年たちを祝うイベントが各地で開かれている。13日現在、東京、新潟、北海道、大阪(地域別)、兵庫、広島、福岡など36カ所で各種行事が行われた。今後も25日の高知まで随時開催される。

各地でイベント

東京−

華やかなチマ・チョゴリに身を包み「乾杯!」

 「20歳を迎える東京朝鮮青年たちの祝賀会2005」が10日、ロッテプラザ(東京都墨田区)で行われ、同胞青年たち170余人を含む父母、同胞、そして 総連中央の徐萬述議長、総連東京都本部の朴昌吉委員長をはじめとする総連活動家ら300余人が参加し、20歳を迎えた若者たちを祝福した。

 祝賀のあいさつを述べた朴委員長は、同胞社会、日本社会だけでなく世界を舞台に活躍する人材に育ってくれることを確信しているとし、青春時代を悔いなく過ごしてほしいと語った。

 20歳青年を代表して決意表明した尹明進さん(朝大体育学部)は、先輩たちの期待に応えられるよう情熱を持って同胞社会の未来を開拓していきたいと語った。

 会場では、東京朝鮮中高級学校の教員らのビデオメッセージが上映された後、歌舞団公演、出身校別歌合戦などが行われ、終始熱気と歓声に包まれた。

 最後に行われた抽選会では19人の青年たちに旅行券、デジタルカメラなどの豪華商品が贈られた。(良)

−兵庫−

みんなで「チュッペ!(祝杯)」

 「兵庫コリア青年祝賀会2005」が9日、神仙閣(神戸市中央区)で行われ、20歳を迎えた青年たちと関係者約200人が参加した。

 20歳になった157人の若者たちは式典と宴会に参加。式典では 総連県本部の李文伊委員長、朝青中央の林成根副委員長らが祝辞を述べた後、記念品が贈呈された。また、2人の代表が決意を述べた。

 参加者らは、久しぶりに会う高級部時代の同級生らと写真を撮ったり、会話に花を咲かせたりしながら楽しい時間を過ごした。朝鮮大学校生らの合唱、ベストドレッサー賞の発表などで舞台も大いに盛り上がった。

 金剛山歌劇団の舞踊手として活躍する李美姈さんは、20歳をきっかけにさらなる飛躍を目指す。「朝鮮舞踊と出会えるようにしてくれたのは民族教育。そこで育った『自分』を同胞、日本人らに舞台を通してしっかり見せていきたい」と抱負を語った。(c)

−神奈川−

20年間の感謝の気持ちを込めてあいさつをする青年たち

 「2005年20歳を迎える神奈川朝鮮青年を祝う集い」が9日、ローズホテル横浜で行われた。

 62人の20歳を迎えた青年たちが200余人の父母、同胞たちからの祝福を受けた。 総連中央の南昇祐副議長も関係者とともに祝福した。地域商工会、オモニ会からは記念品が贈られた。

 20歳になった青年たちは同胞、地域のために生きていくことで期待に応えたいと決意表明した。

 この日のために名古屋までチョゴリを買いに行ったという金載玲さんは、「大変そうな人がいたら勇気を持って、手をさしのべられるようなやさしい人間になりたい」と語った。

 高級部3年当時の担任、金泰輔さんは「自分たちのルーツにこだわる情の厚い子たちでした」と当時を振り返り、「これからがまたスタートでもある。次の時代を生きる人間として同胞社会を愛する人間になって欲しい」と語った。(尚)

−大阪・東成−

どこに行っても「ピース!」

 大阪では各地域別に祝賀会が開かれている中、「2005年東成支部新春パーティー&成人式」が9日、金城閣(大阪市中央区)で行われた。

 約100人の同胞らの祝福を受けながら17人の20歳を迎えた青年たちが入場。 総連支部・金鉉二委員長のあいさつで始まった新春パーティーでは、女性同盟、朝青員、その他同胞らの歌や踊りが披露され楽しい場となった。

 看護学校に通う田起姈さんは、「同胞社会に根付いてこれからもしっかり生きていきたい」と語る。アボジの田光秀さん(54)は、自慢の末娘を隣に立たせて顔を真っ赤にしながら熱唱。末っ子が20歳を迎えた事で感慨深い様子。

 「ホッとしたような寂しいような…。自分の道をしっかり歩んでいるので親としては心配ない」と言い切っていたが、言葉とは裏腹に目頭を熱くさせていた。(明)

−埼玉−

歌に合わせて踊りだす20歳青年ら

 「20歳を迎える埼玉同胞青年たちを祝う集い」が9日、東天紅(さいたま市JACK大宮店)で行われ、総連中央の梁守政副議長をはじめ、父母、朝青員など131人が参加。20歳を迎えた33人の同胞青年たちの新しい門出を祝福した。

 20歳青年たちの一人ひとりを、幼い時の写真とともに画面を使って紹介。「現在、朝鮮大学校に在学」と紹介されると、拍手はひと際高くなった。続いて行われた各種ゲームでも終始、笑い声に包まれた。

 また、両親や同胞たちに感謝の気持ちを込めた20歳青年たちの歌も披露された。小公演の最後、父母による歌が流れ始めると、若者たちはわれ先に会場中央で輪になって躍り始め、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 式の最後には、20歳を迎えた青年たち全員が壇上に上がり、両親への感謝の気持ちを綴った手紙を読み上げ、これからも同胞青年らしく歩んでいくことを決意した。(茂)

−岡山−

「アボジ、飲んでください」とお酒をつぐ二十歳を迎えた青年ら

 「岡山同胞成人祝賀会」が8日、岡山ロイヤルホテル(岡山市)で行われ、20歳を迎えた青年32人をはじめ、父母、関係者ら約100人が参加した。

 1部で記念式典、2部で宴会が行われ、20歳を迎えた青年たちは地元朝青員らの漫才や歌などの歓迎を受けた。

 また、親とのゲーム、舞台上での個人紹介では笑い声が絶えず、楽しいひと時となった。若者らのしっかりした決意に父母らも満足した様子で、笑顔で拍手を送っていた。

 記念式典で決意表明をした岡山短期大学2年の金武之さんは、「朝鮮人と知らずに育ってきたけれど、朝青の『サマースクール』が自分を変えた。今は在日朝鮮人として生まれてとてもよかったと感じている。20歳を迎え、これからは自分の位置でもっと物事を考えていきたい。将来はウリ幼稚園の先生になりたいとも考えている」と語った。(金) 

[朝鮮新報 2005.1.13]