top_rogo.gif (16396 bytes)

京都第3オモニ会 人形劇「ケチンボおやじとトッケビ」京都第3、歌垣小などで上演

全校生徒を対象に

人形劇「ケチンボおやじとトッケビ」の一場面

 −アニョハセヨー!

 「アニョハセヨー!」

 子どもたちの元気な返事が返ってくる。音楽室には小1〜6の全校生徒67人が集まっている。

 1月19日、京都市在住の動物児童文学作家キム・ファンさん(本紙「健康・家庭」欄に「アリラン動物園へようこそ」を連載)と京都朝鮮第3初級学校オモニ会図書部のメンバーたちは、大阪府豊能郡・能勢町立歌垣小学校の全校人権学習会にまねかれた。

 人権学習会ではいろいろな出会いを通じて他者への理解を深めている。

 この日は全校生徒が、オモニ会お手製の人形劇「ケチンボおやじとトッケビ」を観覧した。

キム・ファンさんは朝鮮と日本の関係、環境問題について話した

 出演に、蔣孝順(ナレーション)、「眞珠(音楽)、白美愛(ケチンボおやじ、人形)、朴基栄(ケチンボおやじ、声)、金永美(トッケビ、人形)、鄭潤南(トッケビ、声)の各オモニたち。

 物語はキム・ファンさんが創作した。舞台や背景、人形、小道具、音楽にいたるまですべて手作り。人形たちは朝鮮の民族衣装を身につけている。

 物語はいたずら好きのトッケビが、だまされた腹いせにケチンボおやじを困らせようと、仲間たちを呼び寄せて畑に糞を撒き散らす。ところがケチンボおやじが一枚上手で、トッケビたちのいたずらのおかげで豊作を迎え、あっという間に大金持ちになったというお話。トッケビが誰かまわず「キムさん、キムさん」と呼ぶあたりがユーモラスで、子どもたちも「キムさん」を口ずさむ。

オモニ会図書部の活動

オモニ会図書部の出演者たち

 京都第3オモニ会では、5年前に図書部を立ち上げ、学級文庫づくりに取り組んできた。教室ごとに家庭で読み終えた本を少しずつ持ち寄って、児童たちが自然に本に親しめるよう環境を整えた。図書館などから譲り受けた古本を合わせると、いまでは蔵書は4000冊を越え、多目的室を改造して図書室を開設した。学期に1度の「読み聞かせ会」も催し、3年前からは学年ごとの当番制で月に1回、「読み聞かせ」を行っている。

 「子どもたちは、次は誰のオモニかな?と、とても楽しみにしている様子。ときにはアボジたちも登場し、今では恒例行事になりつつある」(オモニ会、金慶子会長)

 人形劇は昨年初上演された。日中働いているオモニが多く、練習時間を合わせるのが一苦労だった。

 「はじめは恥ずかしがっていたオモニたちが、ノリだすとものすごいパワーを発揮する。アイデアも豊富で、斬新な意見がどんどん飛び出す。子どもたちがくぎ付になるのもそのはず。オモニたちの情熱がハンパじゃない」(白美愛図書部長)

歌のプレゼントも

お話の世界にすいこまれていく子どもたち

 人形劇を見終えた子どもたちは、オモニたちに朝鮮語で「ドレミの歌」をプレゼントした。「こんな歌があったんやね」「ドはトラジで、ミはミナリ、朝鮮語の表現が新鮮」と感激するオモニたち。

 丸山佳代子校長は、「(在日朝鮮人の)みなさんに出会えて本当に良かった。キム・ファンさんのお話では、くちばしの折れたコウノトリを通じて環境問題を考えられたし、人形劇を通じて朝鮮のお話に触れることもできた。朝鮮学校のお母さんたちが温かい心を持って子どもたちに接していることが伝わってきた。朝鮮に対する悪いイメージばかりが氾濫する中、子どもたちに朝鮮にも楽しいお話がある、やさしいオモニたちがいるということを知ってもらいたい」と話した。

 人形劇は京都第3、第1でも上演され、4日には京都市北区の鷹峰小学校でも上演される。(金潤順記者)

[朝鮮新報 2005.2.1]