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地震から3カ月の新潟中越地域 被災同胞ら生活再建へ

 新潟県中越地震から約3カ月が過ぎた1月27日。総連新潟県中越支部・同胞新年会(主催=中越商工会)が長岡市内のホテルで行われた。被災した同胞らが楽しく過ごし、互いに励まし合うきっかけを作ろうと行われた十数年ぶりの新年会。阪神・淡路大震災から10年を迎え、中越地方の同胞らを力づけようと兵庫朝鮮歌舞団も駆けつけ、公演を披露した。同胞らは地震があった事をしばし忘れるかのように、朝鮮民謡に合わせて歌い踊り、終始笑顔をのぞかせていた。

各地同胞に感謝

「一緒に踊ろう」と催促される李鉉秀さん

 十数年ぶりの新年会に会場は大いに盛り上がった。

 「本当に久しぶり!」「元気にしてた?」と再会を喜び声を掛け合う同胞たち。

 新年会は主催者である李俊満・商工会会長(51)のあいさつから始まった。

 「地震後、日本全国の同胞たちが支援活動に携わってくれ、その温かさがありがたかった。これを機に中越地域で相互扶助の同胞社会を築き上げよう」

 同胞たちは当時の様子を思い起こしながら、李会長のあいさつにしきりにうなずいていた。

 同胞同士の集まりに慣れないせいか最初はどことなくぎこちない感じだったが、兵庫朝鮮歌舞団の朝鮮民謡が始まると、チャンダンのリズムにつられて自然と肩が動き出した。

 踊るのを恥ずかしがる同胞らも、若い舞踊手に催促されると恥ずかしながらも重い腰をあげた。最後には「統一列車走る」の歌に合わせて列をなし、会場を巡った。参加した30余人の同胞らはみんな満足そうで、楽しい一日を過ごした。

「うまかったビール」

 昨年の10月23日。新潟県中越地方を襲った地震で、34戸、100人の同胞らが被災した。復興までには多くの同胞たちが現地に駆けつけ、支援金や支援物資が連日届けられた。

  総連中央の地震被害同胞支援対策委が2回に分けて派遣した朝青員らの活躍も目覚しかった。そのような事を思い出してか、食事中の話題は地震の話でもちきりだった。

朝鮮民謡に合わせて踊る朴さん夫妻(左端と2番目)

 小千谷市でパチンコ店を営む朴太鉉さん(40)は、店と自宅が半壊した。昨年11月中旬に営業を再開、駐車場の倉庫生活から家での暮らしに戻った。

 「あの時は本当に朝青のトンムたちに助けられた。食料も何もないのに、ビールを持ってきてほしいというと、50本ものビールが届いた時は本当にうれしかった。冷たいビールがあんなにうまいと感じたことはなかった」と感慨深く当時をふり返った。

 パチンコ店が半壊した十日町市の李鉉秀さん(48)も11月から営業を再開。12月25日にリニューアルオープンした。また、きのこ工場も運営しているが、ここも今月上旬には再開の目途がたった。

 「あの時は本当に店も工場もバラバラで大変だった。朝青の子らが来てくれて本当に助かりましたよ」とほほ笑んだ。

 新年会には、焼肉店が全壊した李相烈さん(65)も訪れた。12月から仮設住宅で暮らしている。

 店は全壊したが、「何もなしでは生活していけない」と営業再開へ向け立ち上がった。3月から営業を再開する予定だ。

 「朝青員らが手伝ってくれたのが本当に印象深くてね。 総連本部委員長に言って、店ができたあかつきにはみんなを呼んでお酒でも酌み交わしたい」と語っていた。(金明c記者)

資金繰り、今後の生活など 復興へも予断許さず

[朝鮮新報 2005.2.5]