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朝鮮人徴用工犠牲者の遺骨 埼玉・金乗院に131柱 19日に追悼会

 金乗院(埼玉県所沢市)に残された遺骨から過去の清算と平和を考える「朝鮮半島出身徴用工犠牲者合同追悼会」が総聯埼玉県本部、民団埼玉県地方本部、埼玉朝鮮人強制連行真相調査団の共催で19日、山口観音・金乗院の本堂で行われる。

 同院に朝鮮人の遺骨131柱が安置されていることが昨年12月、同調査団の調べで明らかになった。その後の調査で、遺骨が植民地支配下で日本に徴用され過酷な労働を強いられたのち、光復を迎え帰国する際、船が難破して亡くなった朝鮮人のものであることがわかった。

 同調査団の石田貞・日本人側団長によると、遺骨は帰国する途中で台風に遭い遭難して亡くなった朝鮮人のもので、長崎県の壱岐と対馬に漂着、地元住民らが供養していた。後に日本政府と広島県の民間団体が収集し、厚生労働省が同院に預けていた。

 石田団長は「友好親善のためにも遺骨問題を解決しなければならない。国会でも取り上げてもらいたい」と述べた。

 総聯埼玉の尹東煥副委員長は「16の箱に131人分の遺骨が納められている。犠牲者を思うと無念でならない。日本政府が責任をもって遺族に返還してほしい」と述べた。

[朝鮮新報 2005.2.10]