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こだわりの味、豊富な品揃え−キムチ店・「キムチの高麗家」(京都・南区)

 2月3日にオープンした新しい店。金君子さん(60)が1人で切り盛りする。

 支部の財政に少しでも貢献しようと、女性同盟支部では、西支部を中心にキムチ商売を10年以上続けてきたという。金さんは、15年前に自ら開いた焼肉店「高麗家」(京都市南区)のキムチを提供し続けてきた。「女性同盟とキムチは一緒に歩いてきたんや」と笑う金さん。その長い経験を通じてもっといろんな人に食べてほしいと思い、焼肉店を営むかたわら、キムチ専門店を持ちたいと思うようになったという。

 金さんのキムチには深いこだわりがあるのだが、残念ながらそれは秘密。「東京、大阪などあちこちで食べ歩いて研究し、失敗を重ねて作り上げた『自店の味』。納得できるものだけを出している」と自信をうかがわせる。

 1番人気なのは王道の白菜キムチ。水キムチ、きゅうりキムチ、大根キムチ、青梗菜キムチなど、その種類は豊富だ。

 また、「キムチの店」だが、チヂミや朝鮮のおかずも販売しているのがなお嬉しい。ヤンニョムで炒め、煎りゴマで和えたごぼうとれんこんは、とくに日本人に人気だという。じゃこ炒め、するめ和え、チャプチェ、ネギ入りヤンニョンで味付けした明太子、ナムルのセット、えごまの葉などキムチ同様、種類豊富に揃えてある。どれも唐辛子、にんにく、ヤンニョンなどの味が効いており、ごはんがいくらでも入りそうだ。ちなみに価格は、キムチも含め、3つで千円(1つ350円)。良心的だ。

 いつかは、みぶな、かもなす、畑菜、京たけのこなどを使用した「京野菜キムチコーナー」を設けたいという。

 「商売のことだけを思って作ったらあかん。喜んで、おいしく食べてもらいたいという気持ちが1番大事。愛情は味に出る」。

 心の温まる、親しみやすい笑顔と元気な声が今日も人を呼ぶ。(良)

 営業時間=午前10時半〜午後6時半。日曜定休日。京都市南区西九条東比永城町74−16。TEL 075・661・2938、FAX 075・661・5538。(TEL、FAXで注文、発送承る)。

[朝鮮新報 2005.3.2]