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裁判と学校、同時に支援 「枝川」基金を呼びかけ

 コンサートも終盤に差しかかった頃、一橋大学の田中宏名誉教授が「枝川朝鮮学校支援」都民基金への呼びかけを行った。

 「(石原)都知事がああいう人物なら、われわれは都民基金の力で押し返す」(田中氏)。「戦後60年間、民族学校が日本政府からの援助もなく在日朝鮮人の力だけで維持、運営されてきたという『歴史』と、いま枝川の朝鮮学校には60数人の子どもたちが学んでいるという『事実』から出発し、東京都の不当な提訴に抗議し、在日朝鮮人の民族教育権の確立を求める裁判闘争を支援していくとともに、枝川の朝鮮学校を支援していく」という趣旨から、同基金への参加を広く呼びかけた。

 最後にあいさつした同校の宋賢進校長は「一昨年12月に都が裁判を起こしてから1年3カ月。この間、日本各地、はては南朝鮮から枝川の学校を見学しに来た人の数がすでに650人を超えた。今日も650人が訪れた。計1300人以上が支援してくれており、勇気づけられる。創立60周年に向けて民族教育を必ず守っていく」と力説した。(文聖姫記者)

[朝鮮新報 2005.4.2]